慣れるものね^^

 電話機を買い換えて大騒ぎしてたのは まだ半月程前。

 なんだか随分 前の事のような気がする。

 最初の数日は、子機で電話を受けて「はい、花桃です」と言うのでさえ、なんか違和感があったけど、気付けばもう何もかもが普通になってた。

 FAXの送受信も慌てる事なく自然にこなしてるし。

 必要最低限の設定だけして、私が使いやすいようにもなった。

 実家をワンタッチダイヤルに登録。

 子機を充電台から取り上げるだけで電話をかける事ができる。(初期設定は ここにひと手間必要だった)

 着信メロディもこだわる。何度も視聴して決定する。これは耳に慣れるまで電話が鳴った事に気付きにくい。

 そして一番のこだわりは、留守電応答メッセージ。

 これはどうしても自分の声でやりたい。

 私が留守なのを狙って電話をかけて、留守電応答メッセージを聞いてくれる『花桃ボイスマニア』な友達も居た。

 今日は、この電話機で3度目の録音をした。(まだ改善の余地あり)

 昔は、CDを大きく鳴らして遠目のBGMにしたけど、今は携帯の着信メロディを転用。

 留守電セットする度にこれが流れるので、数日聞いてるうちに「あ、なんかここのイントネーションが変」とか「息の音がしすぎる」って気になって来る。

 また数日後に4度目の録音しそうだわ。

 録音するにあたって取説を読んだら、固定留守電応答メッセージの表があった。

 『呼びだしましたが、近くにおりません』というのを聞いた事があり「わざわざ他の部屋まで呼び出すのかぁ~。よっぽど広いおうちなんだね」と思った事がある。

 最近、そういうおうちが増えてるような気がしたけど、電話の状態によって、そういうのが流れるようにしてあるのね。

 そして、わざわざ「留守ですよ」って知らせないように「近くにおりません」とか「電話に出る事ができません」って言うわけね。

 なるほどね~知らなかったわ~。

 うちは、留守電にセットして寝てる事もありますから、泥棒さん「留守電だ。チーャンス!」と思わないでね。

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病院友達の快挙☆

 15年前、右股関節の骨切り回転術を受けた名大病院で『楽しい合宿生活』を過ごした仲間の中にKちゃんがいる。

 当時 22歳。(私37歳)

 腕の骨の腫瘍で、足のひ骨を移植する大手術を受けた。たしか48時間かかったと記憶してる。 

 手術室へ向かったきり、ちっとも戻って来ないKちゃんを みんなで心配した。

 個室・面会謝絶を経て、私達の前に再び現れたKちゃんは、壮絶な闘いを物語るようにやつれてはいたけれど、ケロッと笑ってた。

 抗がん剤治療で髪も抜け、黄色いバンダナを巻いてた。

 それが「似合う!」と みんなで笑い合った。

 整形外科なので、それぞれが手術経験者。みんなで傷の見せ合いっこもした。

 Kちゃんの傷が一番豪華だった。

 退院後、髪がのび初めて、ベリーショートが これまたよく似合ってた。

 Kちゃんは、いつもケロッとしてた。

 『病気に負けるもんか!』って風でもなく『こんな大変な思いをしてるのよ~』でもなく、とにかく自然体で笑ってた。

 その後、パティシエになる為に勉強もし、お勤めもし、その矢先「家族の介護の為に仕事を辞めた」と聞いて 神様はどこまでKちゃんに試練を与えるんだろう…と私が歯がみした。

 そのKちゃんが「結婚します」と連絡をくれたのが一昨年。

 写真でしか見てないけれど、素敵な男性と巡り会えたの。

 22歳の頃と全然変わりない笑顔のKちゃんと 誠実そうでかっこいいご主人とのツーショット写真…ちょっと涙出た。

 今年の年賀状には「母になる予定です」と。

 おぉーーーー! ☆

 

 
 そして、昨日「ほんとに怖かったー」と珍しくケロッとしてないKちゃんのメールで 大変なお産だった事を知った。

 添えられた赤ちゃんの写真…それはそれは整ったお顔のハンサムBOY☆

 Kちゃん、よくやったねーーー!

 神様は やっぱりちゃんと見ててくれたんだね。

 「いいお母さん」になるに決まってるKちゃん。

 すごくすごく嬉しいよ♪

 私の病気友達は「幸せ」になってる子が多い。

 ①離婚して再婚して、無事出産した子。

 ②不妊治療の末、妊娠→流産2回。3回目に見事出産。その後は二人目も産んだ。

  「白血病になりました」と連絡があり「えええーーー!」と思ったけど、これも治療がうまくいって、今は仕事も少ししてる不死鳥のような子。

 ③私が紹介された時は『病気に絶望』してたけど、その後 結婚・出産もし、そのお子さんが小学生になったから、保母さんの仕事も再開した子。


 気がつけば、私は「当時よりもしんどい」事になってるかな。

 でも…多分、私も幸せなんだろうな。

 骨頭壊死になって「松葉杖をつきなさい」と言われた時、普通に歩いてる人すべてが輝いて見えた。

見知らぬ人を見てふと「この人と代わりたい」と思った。

 …北野武さんが、交通事故で顔が変わってしまった時の事を振り返って「病室の窓から見知らぬおっさんを見て『こいつと代わりてぇ』と思った」って言ってたのを聞いた時

「あ、こういう事なんだ」って。

 そういう時期を経て、今 私は こんな体でも誰かと代わりたいと思わないのよね。

 身近には健康で仕事もばりばりして、子ども達も優秀で、幸せの見本みたいな友達もたくさんいる。

 でも不思議に その○ちゃんや△ちゃんと代わりたいとは思わない。

 今の自分がいい。

 これが私独自の「幸せの判定基準」かな。

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イイもの見た~♪

 買い物へ行くためにエトランスから駐車場に向かおうとした時、反対側の縁石を歩く若いパパと4~5歳の男の子が見えた。

 パパの腕にはもう一人小さな男の子。お兄ちゃんは、嬉しそうに笑い声をあげながらパパの後ろを着いて歩く。

 微笑ましいなぁ~^^

 機械式駐車場の操作を始めたら、その3人が公園へ入って行くのが見えた。

 パパは腕から弟君を下す。公園は安全地帯なんだね^^

 駐車場のぴっちー号の乗ったパレットが下りてくるまでの時間、私は彼らをずっと見てた。

 パパがブランコの周りの柵の上を歩く。

 お兄ちゃんは柵をまたいで両足を地面につけて手で進む。

 それをじっと見ていた弟君…どうするかな?

 柵をくぐった!笑…正確に言うと くぐろうとした。

 まだおむつをしてる大きなお尻でよちよち歩きの弟君。

 柵の下に頭を入れたとこまではいい。

 頭だけはくぐった感じで顔を上げようとして…首が柵に当たってそれ以上上げられない。

 固まる。

 うひぃ~~~可愛い~~~(笑泣

 どうするかな。

 ぽてっと前に転んだ。

 泣きもしなかったから、おそらく自分で「ここは前に倒れるしかない」と選択したんでしょう。

 私のパレットが下りて来てゲートが上がったけど、私はまだ動かずに彼らを見続けた。

 パパが公園の奥に向かって歩き始め お兄ちゃんが続いた。

 よちよち弟も。

 そこに…別の幼児が接近。

 先にパパ・ママと公園に来てた男の子。

 弟君と同じくらいの大きさ。

 その彼が弟君を目指しててとてとてと…と来る。もしかして顔見知り? 

 興味津津の私。

 2メートルくらいの地点で止まる。

 そして「うぱあー」

 弟君も そちらを向いて止まる。

 うあぁ~~~♪ 幼児語で何か会話するかも~~~^^ 弟君 何かしゃべれー^^

 しばし時間が止まる。

 …次の瞬間、弟君はお兄ちゃんとパパの方へ向かってしまいました。

 あ~残念。
 

 我に返った私も車に乗り込んだ。

 
 さて、買い物を終えて「もしかして、友達になってるかも~」と期待して戻って来たけど、公園に彼らの姿はありませんでした…。

 でも いいもの見たなぁ~♪ ほのぼのな冬の午後^^

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一卵性母娘

 母と私は男性の好みも似ている。

 母は以前、スマップの香取君が大好きだった。いい歳をして、アイドルが好きなのも一緒。

 「嵐だったら大野君がいい」のは完全に一致。

 その昔は、私が家に連れてくるボーイフレンド達(恋人じゃなく)に対する母の対応で 母の気持ちがよーく見えた。

 『友達』でしか無いボーイフレンドには、いかにも『お母さん』なんだけど、私が『ちょっと好きだなぁ~』って思う子が来ると、母が華やぐの。

「ゆうこ、○○君 いい子じゃないの。お付き合いすれば?」と言われても 一目惚れ期間を過ぎてしまうと 私にはときめきの起爆剤が足りなくて、母の願いはかなわなかったけど。


 そんな時代も遠くなった昨今…またも不思議な好みの一致をみた。

 去年、デイサービスの見学に行った時、フロアには3人の男性職員さんが居た。

 イニシャルがかぶるので ここは年齢順にA・B・Cさんとしておきます。

 その日の母の担当は一番若い感じのCさん。

「こんな若くてかっちょいい男性が働いてるんだ~^^」とちょっと嬉しかった。

 入所手続きをしてくれたAさんに母は「娘の婿さんにそっくりなの」と言う。

 うん、確かに同じようなタイプではある。

 こうしてBさん以外は、早々に私も接触の機会があった。

 ところが、最初の訪問時に私が一番 気になったのはBさん。

 なぜだか理由も無く「担当があの人だったら良かったのにな…」と 薄ぼんやり思ってた。

 すると…デイサービスに行き出した母が「○○の郷の人でね、髪がこんな風で、大柄な人が居てね、その人が お母さんを見ると 頭をぽんぽんとしてくれるんだわ~」と しょっちゅう嬉しそうに口にするようになった。

 その風貌からBさんでは無いか?と思い、ケアマネさんに尋ねてみたらそうでした。

 あ~やっぱり母もBさんが好みなんだなぁ…と驚いた。

 
 昨夏、施設で母が嘔吐を繰り返し連絡を貰った時のこと。

「かかりつけのお医者さんがあれば連れて行きます」と言ってくれたので、S医院で待ち合わせて私が駆けつけた時、点滴を受けている母を待合室で待っていてくれたのはBさんだった♪

 初めての対話。

 あ~やっぱりなんかイイ感じの人だなぁ。

 お礼のついでに「母がBさんの事 大好きなんですよ」と言うと、照れくさそうに笑ってくれた。 私も好みです。

 その後、私が電話すると偶然出たのがBさんだったり、施設からの連絡がBさんだったりで、電話では数回 話した。

「○○の郷のBと申しますが」

「あ、母の大好きなBさんですね」

「はい」

 母が「デイサービスが生き甲斐」と言う理由の一つには Bさんの存在もあるんだろうな。

 私への報告や、ケアマネさんとの面談の折には、必ず

「あのねぇ、名前は忘れたけど、髪がこうなってて大柄な人がいてね、お母さんを見ると頭を撫でたり、指でカモンって呼んだりするの」と嬉しそうに話す。

 名前くらい覚えてあげてよ…お母さん(笑

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母の頭の中

 昨日は、美容院へ行ったという母に会うのを楽しみにしながら実家に向かった。

『お母さん素敵じゃん!』とおだてて、これからも定期的に自分で美容院へ行ってくれるように仕向けようという魂胆も。

 でも…出鼻をくじかれた。

 チャイムを鳴らしても反応が無いから自分で鍵を開けて入る。玄関横の仏間の襖が閉まってるから、母が仏壇の前でお参りしてるのが解った。

 何回も鳴るように設定したドアチャイム(親機と子機でちょっとずれた二重奏)が響き渡る家の中…さて、ここで私が襖を開けると 母は死ぬほど驚くのよね。

 もう一度、玄関へ出てチャイムを鳴らしたけど、閉め切った仏間の母にはチャイムの音は届かない。

 玄関のたたきで携帯で電話する。

 呼び出し音が5回鳴って 母が子機をとった。

「もしもし 私。今 玄関に居るよ」

「誰?」

「私、ゆうこ」

「ゆうこ? 何だった?」

「今ね、もう玄関の中に居るからね」

「ゆうこ? 気をつけて来てね」

「うん、だからもう玄関に居るってば」

 子機は親機よりも聞き取りにくい。

 母は仏間に居ると台所の親機の音が聞こえないから『着信を知らせるため』だけに仏壇の横に子機を置いたのが3年程前。

 でも母は「電気代の無駄」と言ってコンセントを抜いてしまう。

 私がさしておくと、次に行った時にはまた抜かれてる。

 母に見えない場所に子機を移動させたら それも探し出して、抜いたコンセントを綺麗に巻いてあった事もある。いたちごっこは、ずっと続いた。

 「子機は聞きとり難いから使いたくない」と言うので「これは電話が鳴ってるよって知らせる為ものだから、鳴ってるのに気づいたら台所まで行って親機をとればいいよ」と何度も説明したけれど、鳴ってるのに気づくと どうしても子機をとってしまう。

 聞き取れないから「一度切って、台所へ行って待ってて。もう一度電話するから」と 子機から親機への切り替えができない母の為にひと手間かける。

 ところが、そういう時、すんなり次の電話がかけられた事が無い。

 子機をきちんと切らず(充電台に置かないのかな)に台所に行ってしまうので、私が再ダイヤルすると話し中になってる。

 母は電話が鳴るのをじっと待ってるだろうな…。

 お話し中調べから、大きな音を鳴らしてもらうけど、子機が切れて無い事を母は理解できない。

 その後、子機が自動的に切れるか、仏間に戻った母が子機を戻した時に やっとつながる。

 夜間につながらない時は、もしかして倒れてるかも…と思ったり、母が電話しようと思った時に かけられないと不安で混乱するかも…と思うから、夜道を運転して実家まで行ったりもした。

 こんな事は何度もあった…。母に電話ひとつするのにも これだけのストレス。

 ところが、最近はなぜか仏間の子機だけは ちゃんとコンセントにつないだままになってる。(寝室兼テレビの部屋は 寝る時だけコンセントをさすらしい)

 母の頭の中で仏間の子機だけは認める事ができたんだろうね…その理由が知りたいわ。

 話は戻ります。

 玄関から横の部屋への電話は、結局 話が通じないまま。

 しばらく立ってると襖が開き(私の電話で何だろう?と思ったんでしょう)顔を出した母が 「はぁ~!」と胸を押さえて驚きの顔。

 だから…びっくりさせないように気を遣ってるのにぃ。

 ここで最初の「うぅぅ…」

 おかずを持って台所に行くと、なんと! 先週 箱に入れた薬が全部 そのまま残ってる。

「お母さん、薬 1回も飲んでないじゃん」思わず大きな声で言った。

 その瞬間…言い終わるかどうかのタイミングで「飲んでるよ!」と怒り顔の母。

「飲んで無いじゃん。これ全部 残ってるもん」と これも大声で言う。(まだこの時点では私は怒ってなくて、笑顔を浮かべながら)

 ここからは、母は私の言う事が全部聞こえてるわけじゃないから、雰囲気や思い込みで解釈して 自分の言いたい事を言い出す。

母「薬はね、いつも余分に出すの! あんなにたくさんのめないわ!年寄りだからお金を巻き上げようとして、たくさん出すんだから!」

「2週間分しか出て無いよ」手振りも交えて大声で。

母「数えたわけじゃないでしょう!」

「数えたぁっ。ちゃんと14個ずつあったのっ」

母「一日に一回飲むだけだよ! 1週間でそんなに減るわけないでしょ!」

「毎日飲んでたら もう7個ずつしか残って無いはずなのに、14個 残ってるのっ!」

 こういう時は書いても無駄。

 私も聞こえないから かえって怒りを表現しやすい。

母「じゃあ、全部飲めばいいんでしょ!今から全部 飲むわ!」 …悲しくなる。

母「お母さんは いつ死んでもいいんだから、もうこんな薬なんか飲まなくていいの!」

「死ぬならいいよ。物忘れ病がどんどんひどくなるの!」

母「もう聞きたくないっ!! お母さんは みんなに迷惑かけないように頑張ってるんだから! ゆうこがそういう事を言うと、余計に頭がおかしくなる」…それはあるかも。

母「どうして信じてくれないの!? お母さんがちゃんと飲んでるって言ってるのに!」

 ハッとした。

 母は いつか飲んだ時の記憶が残ってて、それは今朝であり、昨日であるわけで、ちゃんと毎日飲んでるんだよね。

 それを「飲んでない」と指摘されると、いたたまれないよね。

母「ここに薬入ってた?」 小さなケースを指す。

 以前、私が一日分ごとにケースに小分けしたけれど、それでも3日に1回は飲み忘れて「小さいケースから出すのが面倒」と言うので、それも撤収した。

 その時、一つだけ残しておいて、母が言うには「朝、飲んだら忘れないように次の日の分を入れておく」そうな。

「朝、飲んだらそのまま空にしておいて、夜、明日の分を入れた方がいいよ。そうすれば、飲んだかどうかわかるから」と言っても

「お母さんのやり方でやらせて!」と これも数回の喧嘩の末に 私が諦めた経緯がある。

 そして今回は空のケースを指して「その中に入ってる? 入ってないでしょう! 朝飲んだ証拠!」と言い張る。

 前に自分が言った事を忘れてるから矛盾にも気付かないんだよね。

 このまま今日も早帰りか…と一瞬思ったけど、不思議に心が落ち着いた。

 持ってきたぶり大根とご飯を温め、ほうれん草のおひたしを並べ

『ぶり大根 好きじゃないだろうけど頑張って食べてね。この後 ぜんざいするから』

「好きだよ~」 あら?そうなの? 魚は嫌いなはずだけど…苦笑。

「美味しいわ~」と言いながら食べ、ぜんざいを出したら

「うあぁ~ こんなの何年ぶりかしら!」…鏡開きの時も喜んで食べたじゃん(笑

『とりあえず、これ飲んでね』と 食後に薬をだしたら、すんなりのんだ。

 物忘れは こういう時は便利。

 

 毎日欠かさず服用させる事はあきらめた。(優等生患者の私には苦渋の決断)

 でも…一度ものまないのは…ねぇ。

 帰りの車の中では、ちょっぴり自己嫌悪。

 結局のところ、やっぱり私は母を追い詰めてるだけなんだろうなって。

「あらま~1週間 まるまる飲み忘れてるか~」と笑い飛ばせるようになれないとね。

 弟桃から母への年賀状には「素直で可愛いおばあちゃんだと思っていますよ。長生きsてくださいね」と書かれてた。

 どこが素直で可愛いよ~?

 これが『認知症患者さんの身内と外部への対応の違い』なんだよね。

 母が一番安心して自分をさらけ出せる相手は私…ってわけよね。

 昨日も あれこれ雑用を片づけてノートテイクして、損な役回りだこと。

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朝ドラで きゅん

 NHK朝ドラ「カーネーション」で、糸子と周防さんの恋が始まってしまった。

 朝ドラを最初から見るのは久しぶりの事なので「へぇ~NHKも こんな事するんだ~」ってのが最初の衝撃。

 逢いとうて逢いとうて…って なんか良かったなぁ。

 「好きでした」って目の前で告げて帰ろうとすると腕を掴まれて「僕も好いとったと」と抱きしめられる。

 いいよねぇ~~~。

 「好き」と言って、相手から同じくらいの「好き」がかえってくるのって…いいよねぇ。(遠い目)

 私は自分から告白したい人。

 長い人生において、相手から「好きだ」と言われてから好きになった事は一度も無い。(告白しようかなと思ってたところに先手をとられた事はあり)

 おまけに片思いも「一目惚れ」からしか始まらないから、友達からじっくりと恋に発展って経験も無い。

 出逢った瞬間に「好きだな」って感じるかどうかがすべて。

 

 この前、テレビのバラエティ番組で 若いタレントさんが同じような事を言ってた。

 別の人が「長く側に居て その人を知っていくうちに好きになるって事は?」と言うのを

「無い。最初の瞬間に決まるでしょう」って 当たり前のようにさえぎってた。

 わ~私と同じ人がいるんだ~♪ と思った。


 一目惚れの次は どうやって告白しようかって考えるのが楽しい。

 断られたらどうしよう…とか、友達でも居られなくなったら困るな…とかは一切考えない(笑)

 ただただ、その人に自分の気持ちを伝えたいばかり。

 大好きな人にプレゼントを選ぶように どんな風に言おうかな…って考える。

 素敵な便せんを選んで、想いの丈を書く。

 それも幸せな恋の時間。


 もちろん玉砕の経験もあり^^

 私は 付き合ってふられると、諦めきれずに後を追ってしまうけど、片思いで告白して断られた場合は あっさりしてる。

 …と書いて よくよく思い返してみると、告白して断られた人とは 不思議にその後の縁が無い。

 別にお互いに避けたわけじゃなく(もちろん私は避ける気なんてさらさら無い)会う機会が無くなってしまうの。

 そして…告白して 同じくらいの気持ちを返してくれた人は、向こうも出逢った瞬間から好きだったと言う。

 私は この事を「前世の約束」だと思ってるの。

 何らかのつながりがあって(親子や兄弟や友達や夫婦や恋人など)何回も生まれ変わって再会できたんだと。

 出逢ったばかりで、相手の事を何も知らないのに「好き」と感じられて、その後、付き合って「え~こんな人だったの…」って失敗が一度も無いのは、すでに縁のある人だから。

 何も目印を残してなくても ちゃんとそういう人とは出逢えるんだ。

 同じ空間で ほんの少しの時間を共有したら、過去の記憶が引きあうんだと思う。


 …と、朝ドラから、たいそうな妄想を披露してしまいました(汗

 しばらくは毎朝、3人のごんたくれを見てニマニマし、プラトニックな恋に きゅんきゅんです。

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余計な心配

 昨日、いつものように母に夕方の電話をすると

「今日は 美容院へ行って来た」との事。

 昨秋、私が予約するのに『お菓子屋さんと間違えた事件』の店へ一人で行って来たって。

「染めてもらって12000円だったよ。でも綺麗になったから嬉しい」って、ご機嫌な声。

 ん~~~。

 昔から行ってた近所の美容院は「時間ばかりかかって、染めただけで8000円もするから、もう行かない」と言いだしたのは、一昨年くらい。

 「ヘッドスパもしましょうか?」「特別なトリートメントもしますか?」と聞かれて、難聴の母が聞こえないままに「はい」と返事して 時間のかかる施術を受け、お金も余分にかかってたんじゃないかと 私は想像してたんだけど。

 母の言う金額も本当かどうかさだかじゃないし。

 本人が「高い」って怒ってないなら良いんだよね。

 会員証は持って行くのを忘れたらしい。財布に入れてあるはずなんだけどな…。

 それよりも…私はここ数日「そろそろ美容院へ連れて行かなくちゃ」と毎日考えてた。

 半日付き合う事になるから、私の他の都合とタイミングの合う時じゃないと…白髪染めとパーマと両方だと、また母が嫌になりそうだし…って。

 一人で行けるんじゃん☆

「もう母はこれができない」って決めつけちゃってたらダメね。

 母は聞こえない事を あまり苦にしてない。

 私と居る時は、ノートテイクを頼りにするけど、無くても困らないみたい。

 私が同行してると、看護師さんや店員さんや、偶然会った知人の問いかけにまったく無反応だったり、いい加減に返事をしてるのが見てられなくて つい書いてしまうけど、それが無ければ無いで母は別にいいんでしょう。

 私のノートテイクに特別感謝してる様子も無いし、時には「ゆうこがせっかく書いてるから読まないと悪いと思って見る」なんて言う事も(苦笑


 何でも先回りして、母が困らないようにと気を張ってるつもりだけど、余計なお世話なんだろうなぁ。

 とにかく…美容院へは一人で行ける事が確認できてよかった^^

 これからは「そろそろ美容院へ行ったら?」って言うだけでいいね。

 私の責任が一つ減った~♪

 ちょっと小奇麗になった母に会うのも楽しみ^^

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怒り過ぎたその後

 金曜日の夜…ぴっちー号は帰ってきました。

 時間きっかりに(苦笑

 営業の○さんは、以前は『かっちょよく可愛い』感じの男性だった。

 でも一年ぶりに会ったら「あら…歳とっちゃったのかな? 別にかっちょよくも可愛くもないわ」と思った。

 ところがね、電話で『いつもの感じ良い花桃さん』に戻ってから ちょっと気まずい納車のシーンでは

「昨日は本当に申し訳ありませんでした」

「いいえ~ こちらこそ」と 駐車場の灯りの下でもはっきりわかる『かっちょ可愛い』○さんでした。

 やっぱり木曜日は 私の怒り顔に震え上がってたんでしょうね。(ぶちゃいくだっただろうなぁ…)

 残りのお金もちゃんと数えやすくずらして渡したし、お互いに気持ち良く感じ良くお別れできました。

 上手に怒れる人は、ガーッと怒ったら、後はケロッと対応できるのよね。

 そういう人は怒ってもいい。私みたいな人は、よっぽどじゃなきゃ怒っちゃダメだ。

 しかし…これから毎年、十何万も車検代にかかるのは大変だわ…。

 10年乗ったら買い替える人が多いよね。

 前のマーチを何度目かの車検に持って行った時、今のぴっちー号が展示してあって一目惚れした。

「車検、ちょっと考えます」と帰宅して夫に相談し、下取りしてもらってぴっちー号を購入した。

 クラシックカーみたいな顔したマーチ・ボレロ。

 これ以外に乗りたい車(顔だけの好み)は 今もまだ無いの。

 夫にそう言ったら

夫「フィアットの可愛いのあるよ」

 車音痴の私だけど 外車だって事はなんとなくわかる。

「私が乗るんだよ? このへたっぴが そんな車に乗っちゃダメでしょ」

 そこから何となく『買い替えるなら』の話に発展。

私「今の車ってカーナビは絶対付いてるよねぇ。私 要らないんだよね」

 夫の車の助手席に座っている時、私はカーナビも目の前の道も けっこう一生懸命見てる。

 『この先 300メートルで左折です』って案内があって

 300メートルってどれくらいよ? この角? もう一つ先?

 ナビ画面の右上にガソリンスタンドのマークがあるから…ここの角か!…じゃ遅いのよ。

 運転しながら こんな風に混乱してたら事故起こす。

「ナビ画面と実際の道と両方なんて見えないしさぁ」

「目的地周辺です。案内を終わりますって勝手に放置されても そこからが解らないんだしさ」 カーナビへの文句をつらつら並べるのを黙って聞いてた夫が一言

「でも君 カーナビ使うような所へ運転して行かないでしょ」

「そうだったーーーーーーっ」大笑。


 それにね、カセットテープが聴けないのも困る。

 できれば一生、今のぴっちー号に乗っていたいわ。

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花桃 感じ悪かったー

 「そろそろ車検ですが…」と火曜日に車屋さんから電話があった。

「花桃様のご都合がよろしければ、19・20日に代車がご用意できますが いかがでしょう?」と言われたのでお願いする事にした。

 ぴっちー号引き取りの約束は19(木)の午前10時。

 木曜日は、午後の公文に備えて しっかりアヒル寝したいのよ。

 でもそこは、私も協力しないとね。

 で、昨日は『引き渡してからアヒル寝しよう』と、午前中 頑張って起きてた。(アヒル寝の途中で起きるのは一番いやなの)

 機械式駐車場は出し入れに時間がかかるので、10時少し前には駐車場へ下りて、ぴっちー号を出した。

 マンション前に車を停めて、車内で待つ。

 13年目にはいるぴっちー号は、あちこちに不具合が生じてる。

 そのひとつに、ガソリン残量計(正式名称は知らない)の『もう無くなるよ』のランプが点灯しないような気がしてたの。

 ちょうど、今回 針が一番下まで来てて、ガソリンを入れようかなと思ってたところだったので、水曜日はあえて入れなかった。

 そのまま引き渡して「ガソリン無くなっても点灯しないよ」ってのを見てもらうつもりで。

 だから車内で待ってる間、暖房をつけられなかった。

 だって引き渡して、営業マンが工場へ向かってる途中でガス欠になったら悪いでしょ。

 コートを着て車内で待つ事15分。寒い…。遅い…。

 耐えきれず部屋まで戻って車屋さんに電話してみた。

「○さん いらっしゃいますか?」

「○は出掛けてますが」

「花桃ですけど、今日10時のお約束なんです。じゃあもう向かってるところですね」と切った。

 車屋さんからうちまでは、多分20分くらい。じゃあ すぐ来るね。すれ違ってしまうといけないから慌てて車に戻る。

 …そして10時半。

 寒さと『アヒル寝できなくなる!』焦りで怒れてきた。

 また部屋へ戻って電話する。部屋へ戻るのだって普通の人より大変なんだからね!(今思えば、携帯を持って行ってれば良かったんだ…)

 怒りのまま 先ほどの女性事務員さんに「○さんに 連絡つきませんか?」

「あ、まだ着きませんか?」 この瞬間に 私…爆発してしまった。

 リアル花桃を知ってる人は信じられないかもしれない。

「もう今日はキャンセルします」(あくまでも「キャンセルします!!」では無い)

 女性がちょっと慌てた様子だったので「また日を改めてって事で…」(あなたの所ではもう車検しません!他でしますから!! では無い事を示唆)

 「申し訳ありません」と女性事務員さんが言うので「またお願いします」と切った。

 その途端、電話。

「○ですけど! 遅くなって申し訳ありません。今着きました。鍵をいただきに上まで上がりましょうか?」

 このタイミングでは、キャンセルはまだ伝わっていないはず。

 キャンセルしたんだけどな…と一瞬思ったけど、ここまで来て二度手間は可哀想だし、私もまた別の日の午前中に起きてるの嫌だし(苦笑) 自分の中でキャンセルは取り消したけど、いつものように感じよく「私が下りて行きますから お待ちください^^」とは言えなかった。

「いいです…(低い声)」 これって、どう理解できたんだろうね? 

『なんかいつもの花桃さんじゃないぞ…』とは思ったでしょうねぇ。

 下りていくと○さんが平身低頭。

 多分、私が下りて行く間に、事務員さんから『キャンセル』の連絡が行ったんでしょうね。

「申し訳ありませんでした! こちらから10時とお願いしたにも関わらずお待たせしてしまいました。本当に申し訳ありませんでした」

 上半身を90度に曲げて頭を下げてる。

「私10時から ここで待ってたんです」これだけは言わせてもらった。

「そうですよね。本当に申し訳ありませんでした! 途中で電話すべきでした。これからは時間厳守するように気をつけますので、本当に申し訳ありませんでした!」

 言い訳は一つも無く、ひたすら自分の非を詫びる。

 ビジネスマナーの基本だろうね。

 ちゃんと悪いと思ってるのもわかったし、お詫びの言葉も十分だから、私もそれ以上責める気は無いけど、不機嫌な状態から普通モードに戻す術を持って無かった…汗。

「わかりました。じゃ、お願いします」と 前払い分の車検代の一部を入れた封筒と 気になる個所を書きだしたメモ用紙を一緒に渡す。

いつもの私なら、メモ用紙だけ渡して説明してから、お金は ちゃんと封筒から出して渡すよ…。

 機械式駐車場のゲートを開けて、代車を入れてもらう(笑)だって、不慣れな車をバックで入れるの難しいんだもん。

  メモ用紙とぴっちー号を見ながら詳細を説明。

「では、その個所を工場で確認させてから、夜 お電話さし上げます。今日は本当に申し訳ありませんでした」 何十回目かのお詫びの言葉にも 私は笑顔を返す事ができなかった。

「よろしくお願いします」とだけ言って、いつもなら、お客さんが車に乗って発進するまでは見送るけど、鍵を渡したらさっさとエトランスへ向かってしまった…。

 感じ悪ーーーーー!

 不慣れな怒り方をしたから、その後、ずっと気がかりで…。

 夜、帰宅した夫に「今日、私 車屋の○さんに怒り過ぎた」と、詳細を報告。

「だって、アヒル寝するつもりだったからさぁ…」

「それは君の都合」と夫も苦笑い。

 夜、○さんから確認の電話があった。

「花桃様、今日は本当に申し訳ありませんでした!」から始まった。

「○さん、今日 私怒りすぎました。ごめんなさいね」

「いえ、当然です。これからは…(時間厳守の誓い)」

 こちらも謝ったから ちょっと気持ちは楽になったけど…うぅぅ。

 今日は、ゆうべメーカーに確認する約束だった部品や修理代の報告の電話があり、なんとか『いつもの花桃さん』で対応できた。

 今夜か明日、車が戻ってくるけど、顔を合わせるまでが気まずいなぁ。今夜の方がいいなぁ。暗がりの方がごまかせるもん。

 …やっぱり不慣れな事をしてはいけないね。こんなに後を引くんだから。

 それにしても…こらえ性が無くなったなぁ。

 高校1年の冬、片思いが実りかけてたT君を、映画館の前で1時間半待っても 全然怒れてこなかった乙女な私はどこへ…。(彼は、私が待ってるとも知らず、友達と遊びに行ってしまってた)

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もう離さない!

 事の発端は先々週、友達からお嬢さんの振袖姿の写メが送られてきた事。

 私は着物が大好き。

 成人式が終わると、今度は成人式の振袖姿の写メが二人から送られてきた。

 やっぱり振袖いいなぁ~! 綺麗だな~!

 最近流行りの髪型は ちょっとなぁ…と思った時、私の宝物を思い出した。

 私の成人式にも着けた玉簪と櫛。

 これは、母が娘時代に近所の女性がくれたもの。

 「近所のおばさんのおばあさんが その昔 芸子さんしてた時に使ってたのをくれた」と聞かされている。

 その後、母も使う事もなく私へと引き継がれた。

 子どもの私が、おもちゃにして遊んでるのを見た別の人が

「そんな良い物をおもちゃにしたらもったいない」と。

 その時から その玉簪と櫛は大事にしまわれた。

 数年後、私の成人式でやっとお披露目。

 その頃には、私が見ても古い良い物だと解った。

 32年前の成人式の頃は、玉簪と櫛に かのこが一般的。

 セットで1万円前後で売ってたと記憶してるけど、どれと比べても「私のが一番重厚でいいわ~」と自己満足してた。

 その後、友達の結婚式などで数回使用したけれど、和風リボンも流行ってきて、出番は無くなった。

 それでも私の宝物には違いなくて、結婚した時も持って来て、時々出して眺めてた。

 ここ数年は「なんでも鑑定団」を見るたびに「私の簪いくらくらいになるかな」と夫に自慢してた。

 そういう自慢の宝物。

「久しぶりに眺めたい」と思って 和小物を入れてある大きな箱を引っ張り出して、わくわく開けた…無い! 和風リボンや小さなかのこや 柘植の簪はあるのに、あの大事な玉簪と櫛だけが無い!

 最初に閃いたのは・・・私、きっと数年前に写真を撮ろうとして出して、どこかにしまい忘れてる! だった。

 思い当たる場所を必死で探した。…無い。…無いよ。

 そしてまた閃いた。

「お母さんが友達の娘さんが成人式だから貸してあげたい」と言ったわ!

 …でも なんか自信が無い。私の記憶違いのような気もする。

 こういう時、母に電話して聞けたらいいんだけど、今の母にそれは無理。

 箱を開けてはため息をついてて…あ!と気付く。

 もう一つ 自分で買ったべっ甲風プラスチックのぶらさがる簪もあったはずなのに、それも無い。

 これは写真を撮ろうと思う品では無いから、やっぱり貸したんだ!

 そしたら色々思い出した。

 簪やかのこ、和風リボンを入れた箱を母に渡したら、後日「これは使わないと返してくれたわ」と いくつかの小物が帰って来た。

「あ~そっか~ やっぱりこんなリボンやかのこは 今は使わないんだ。でもさすがにあの玉簪と櫛は使うんだね。べっ甲風のも使うのかなぁ? 今時 珍しいかも」と思った事をはっきりと思い出した。

 ただ…その後、もしかしたら返してもらったかもしれないという可能性も消えない。

 和小物の箱を出すのが面倒で「今度 しまおう」と思って、私がどこかへ仮置きしたかも。

 先週11日 実家へ行った時は、叔父の葬儀の報告をし、母のいろんな気持ちを聞いてたので、そこで「簪知らない?」と言っても混乱すると思い言わなかった。

 ただ私の心当たりの場所を ちらちらっと探しはした。でも無かった。

 それから一週間、家でぼやくぼやく。

「もし、私が持ってきてないとして…もうお母さんは誰に貸したか覚えてないと思う。

 ①貸した人は『成人式の後、結婚式もあるから、しばらく貸しておいて』と言って、忘れてしまってるかも。

 ②レンタル着物と一緒に簪も返してしまったかも。

 ③老人性難聴が始まってた母が 曖昧に返事をして「貸す」が「あげる」になってしまってたかも。」

 よくもまあ、次々とリアルに想像できるもんだわ。

 そこからは…『貸しっぱなし』を前提に

 母はきっと覚えてないから私が探すしかない。ここ数年の母の交友先はしれてる。

 一番濃密だった地域の熟年グループの中の○さんを私は知ってるから、○さんに電話して「母が親しくしてた人で年頃のお嬢さんかお孫さんのいる人」を聞こう。

 一人だけ「この人じゃないか」って心当たりのつく人もあるし。

 「うちの母が簪をお貸ししませんでしたか?」と直接聞いてみるしかない。

 ほんと 色々考えた。

 そして昨日、S医院の待ち時間中『私の簪をお母さんの友達に貸したけど、まだ返してもらって無いみたい』と 櫛のイラストも書いて見せた。

 案の定、母は「全然 覚えてない」と。

 でも簪と櫛の事を説明してるうちに そこだけは蘇って来た。

「お母さんが娘の頃に ご近所のお妾さんが…」そうそう!

『それが私の手元に無い。もしかしたら貸しっぱなしになってるかもしれないから、私が心当たりの人に聞いてみる』と書いたら

「そんな事したら失礼だわ。もう諦めなさい」ときた。

『諦めきれない。ずっと必死で探してたんだよ』

「お母さんが死んだら保険金が入るから、それで我慢しなさい」

 お金の問題じゃないのー。

「一度 帰って探してみるけど、無かったら諦めなさいね」

 
 診察を終えて帰宅し、お昼を食べてから『簪 探してほしい』

「ああ、そうだったね~」

 私がこの前、ちらちらっと探した所を母も目指した。

 ほぉ…その感覚はまだ健在だ。

 私と違ったのは、ちゃんと台に乗った事。

 私は「ちらちらっ」だったから、背伸びして手探りしただけ。

 母はいくつかの小袋を引っ張り出したけど、みんな違う(ここは 今はあまり使ってないから、以前の母の性格そのままに きちんと整理されてる。私の箪笥とはえらい違い)

 「これかなぁ」奥から青い化粧箱が出て来た。以前 リボンを入れてた箱だ。

 あ、それかも!と私も思った。

 蓋を開けると…あった!! あの大事な大事な玉簪と櫛とべっこう風のぶらさがるやつ。

 本当に嬉しかった! 泣きそうになるくらい嬉しかった。

 母はそんな私の様子を見て 事の重大さに気付いたらしい。

 
 もう諦めるしかないのかも…と思った数日「写真を撮っておけばよかった」と後悔してた。

 とりあえず今日は携帯で撮った。

 もっと時間のある時に、じっくりデジカメで撮りたい。

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 奥のは べっ甲風プラスチック。簪を買うのも好きだったなぁ。

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 遠目に見ると さほど古いようには見えないでしょ。

 模様の部分はざらざらして盛り上がってるの。

Image374

 接近すると やっぱり古さがわかる。

 玉簪は、一度 折れて接着剤で付けたので、ちょっと短い。

Image370

 自分の娘に…と思ってたけど、かないませんでした。

 これを私が持ってても使う事はもう無いんだけど、でも持っていたい。

 決して鑑定団には出しませぬ(笑

 諦めかけていた宝物が無事に戻って来た。

 嬉しい。本当に嬉しい。よかったぁ!


 それにしても…上に書いたいくつかの想像。取り越し苦労は私の悪い癖ね。

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