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2009年2月26日 (木)

花桃の雛飾り

 ここ数年、母が「もう飾るのもしんどくなってきたから、誰かにあげようか」と言い出したので、私が何年振りかに実家の雛壇を出す事にした。

 私が生まれたのが34年3月3日、両親はお金を貯めて、私の2歳の誕生日に雛飾りを買ってくれた。1歳の誕生日は手作りの簡易雛飾りだった。(小さな台に日本人形やぬいぐるみ、だっこちゃんが並んでた)

 私は幼い頃「お雛様は女の子の誕生日に飾る」と思っていたっけ。

 狭い家に大きな雛壇を出す時は、家具を隣の部屋に移動して、寝る時は布団をぎゅうぎゅうに敷いて家族4人でくっついてたはず。

 几帳面な母は、少しでも埃をかぶらないようにと、2月の末ぎりぎりに出して、3月3日を過ぎるとすぐに片付けていた。そのお陰で私のお雛様はもう48年にもなるとは思えない程きれい。

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この段を組み立てるだけでも大変。

木枠に「前」「後ろ」と書かれ、重なる部分には線が引いてある。今は亡き父がやってくれたんでしょう。

せっかくの父の配慮も、組み立てる順番があやふやな私には あまり効果が無い。

それでも 幼い私が喜んでいるのを見ながら、それを書いてる父の姿を想像して胸が温かくなった。

そして何とか完成。

 『ガンガン』と我が家では呼ぶ(名古屋弁? 花桃家のみ?)スチール製の衣装ケースに、人形や道具などが入れてある。

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 一体ずつ手ぬぐいで包み、顔にはティッシュを巻いて、大事に大事に保管してあるので、鼻や指の欠けた子は一人もいない。衣装も色鮮やかなまま。

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 屏風の間に挟んである紙は、買った時のまま。

 さすがに簪などの小物は錆びついたり色あせたりしてる。

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 手ぬぐいやティッシュを取って、久し振りに顔を見せる人形達。一人ずつに烏帽子をかぶせたり、刀を差したり、五人囃子には楽器も持たせないといけない。どの子が何を持つのか、手の形や所作に合わせて考える。

「忘れちゃったわ~」と母。脱がせた手ぬぐいをきちんとたたむところが、母だ。

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 子供の頃から「顔は触っちゃダメ」と言われてたっけ。今の方が大胆に触ってるかも。来年開けた時、手垢がついてたりして…汗。

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 問屋さんで安く買ったという雛飾りには牛車が無い。その代わりに ちょうどいただいた花見団子を母が置く。母の右手には「まるちゃん」と昔から呼んでいた姫だるま。

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  雪洞のコードが劣化して切れてしまってたので、私が電気屋さんに修理をお願いしに行くことに。

 この雛壇は、両親の愛の形の一つだと しみじみ思う。

 10代の頃、女の子を出産すると嫁の里が雛飾りを買う(この地方だけ?)と聞いて「私はこれを貰って行くから買わなくていいよ」と言ってたっけ。

 病気で子供を産めなかったのもあるけれど、この雛飾りをしまっておくスペースも無いし、管理していく自信も無い。

 そんな私…もうすぐ50歳です。

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