甘く見すぎた…
今日は粉瘤摘出手術。
局部麻酔の注射の痛みさえ我慢すれば、あとはチョチョチョイだわ。
絆創膏の半年やそこら平気平気~♪
軽く見ていた。
夕方の手術の前に、T嬢とお茶。
先日の『どこのか分からない割引券』が【パス○ル】だと判明したので それを使う事にした^^
でもちょっと不安。
ほんとに ここの割引券かな? レジで出して「???」って顔されたら恥ずかしい。
そしたらT嬢が聞いてくれて「間違いなく使える」と確認^^
T嬢には不似合いなケーキを食べて、おしゃべりをして、あっという間に1時間半が過ぎ、予約時刻ぎりぎりに病院へ。
診察券を入れるとすぐに呼ばれた。
不安を感じる暇も無く^^
ところがねぇ…処置室に入ったら、やっぱり緊張するのよ。
手術室にあるようなライトがあるし、帽子はかぶらされるし、血圧は測られるし、顔には穴のあいた布をかけられるし。
二つの粉瘤を順に取り、一つだけを病理検査に出す事を説明された。
「花桃さん、じゃあ麻酔打ちますよ。痛いけど我慢してくださいね」
「はい」 うぅ…痛い…。
「もっと痛くなりますけど頑張ってくださいね」
「はい」鼻息が荒くなる。
「はい、少し休憩しましょう」 麻酔が効いてくるのを待つのね。
「これで後は痛くありませんから。押したり引っ張ったりするのを感じるだけで、切ったり刺したりする痛みは感じませんからね」
…刺すんだ…。ごくり。
「麻酔が効いてるかどうか確かめますよ。これ痛いですか?」
「いいえ」 うん、もう何もわからないよ。どうやって確かめたんだろう? ちょっとは痛くしないとダメだもんねぇ。ハサミで突っつくくらいじゃ麻酔してなくても痛くないだろうし。何か刺してみるのかな?
「じゃ始めます」
ほんと何もわからないの。でもちょっと怖い。鼻の横が痒くなってきたけど動けない。
メスで切ってるんだろうな…と想像はできる。ガーゼを当てられるから出血してるんだろうな。
頬をひっぱられる感覚。ドラマなんかで見る『器具で患部を開いて留めてる』様子が浮かぶ。そんなに引っ張って傷口はどうなってるんだろう? この豊かな想像力が恐怖感を増す。
この恐怖感をもう一度味わわなければいけないのか…「今日は一つだけにします。もう一つは別の日に…」って言おうかな…と考える。
しばらくして「パチン…パチン…」と聞こえてくる。この音は縫合した糸を切ってるんじゃないかなぁ? だとするともうすぐ終わるね。
…それがなかなか終わらない。縫合の音じゃ無かったのかな。
患部を拭いてる感触。
「一つ終わりましたよ」 やっぱりさっきの音は縫合の糸を切ってたんだ。それにしても長かったなぁ。
「じゃあ、もう一度麻酔打ちますよ」
さっきと同じように丁寧に声をかけながらしてくれる。
R子先生が麻酔科の研修で、このH先生の手術を見たんだって。
「H先生はすごくこだわりがあって、丁寧な手術されますよ」って言ってた。布の下でそんな事を考える。緊張してるんだけど痛くないから、帰ったらまずもやしのひげ根を取ってゆでて…と 夕飯の支度の事まで考えた。
あ! H先生の方が大変だわ。こんな小さな患部に神経集中させて手術してるんだもん。私も集中しなくちゃ。…と 何のメリットも無いでしょうけど、私も患部に意識を集中させる。
「これ破棄してください。さっきのは出します」と看護師さんに指示。
って事は摘出完了なのね。破棄する前に見たいな…「見せてください」って言う力が無かった(汗
そしてまたパチン…パチンが始まる。長いなぁ…。
「終わりましたよ」
顔にかけた布がはずされて、手鏡を渡される。
鏡を見てびっくり!! 頬と顎にそれぞれ2センチくらいの傷! すごく細かく縫ってある。
私ね、ちょっと切って中を出して、ちょちょっと縫うのは3針くらいだろうと想像してたの。3針どころか数えきれない。
そっかぁ~3針だと思ってたら、こんなに細かく縫ってたから時間かかったんだ。
「わざと皮膚を盛り上げて縫ってあります。傷が治ってくると平になりますから」
なるほどね…14年前に黒子を取った痕は少しへこんでるもん。さすがこだわりのH先生☆
ガーゼで圧迫してテープで留めてくれた。絆創膏どころじゃないわ。
「何が起きたの?!」ってくらいの顔になってる。
「今日は飲酒・入浴・洗顔はしないでください。激しい運動も」
この時間からの激しい運動って…(想像した)
「血圧が上がるような事はしないでくださいって事です」
やっぱり そういう事か…と 少し笑えた。
ベッドから起きて周りを見回すと、器具がまだ残ってたので「摘出したもの見られますか?」と聞いてみた。
破棄するのも検査に出すのも両方見せてもらえた。
大きい!! こんなに大きいの!?
「皮膚が少しついてるけど、この下が腫瘍です」 腫瘍なんだねぇ…。
会計受付に行くと、R子先生が来てくれた! 手術時刻に合わせて外来に寄ってくれたの。
少し話してから、お金を払ってるうちにR子先生の姿を見失った。
「どこかに呼ばれちゃったかな?」と思ってたら、救急外来の方からぴょんぴょんって出て来て
「今、S先生が救急にみえたから『花桃さんみえてますよ』って知らせようと思って…」って。
R子先生ナイスです☆
でもS先生は ちょうど患者さんに何か処置してたそうで、声をかけられなかったって。
まあ私もノーメイクだし、手術用の帽子かぶってたから髪の毛もぼさぼさで、興奮で顔もすごく変だったから「せっかくS先生に会えるなら、もう少しマシな時に」って思うしね。
ベンチでR子先生とおしゃべりしてるうちに 笑うと頬が少し痛くなってきた。
手はずっと震えてる。
慎重に運転して帰宅。
マンション駐車場で、同じマンションのおじ様に遭遇。
「顔どうしたのぉ~」と聞かれる。
だよねぇ~~~この大きな白いガーゼ。
「おできをとってもらって来ました」
「おできかね。すごいねぇ」 確かに…笑。
T嬢がメールくれてたので、
『割引券11月分のもあるから、来月はランチとケーキしようね』と加えて、報告メールを返す。
夕飯は手抜きしようと思ったけど、麻酔が効いてるから、けっこう普通に作れた。
飲酒はダメなので養命酒は飲まなかった(笑
明日は傷口のチェック。ガーゼが絆創膏になるわけね。小さな四角い絆創膏では足りないね。救急絆創膏並みの大きさで2ヶ所だね…苦笑。
洗顔もできないからノーメイクだ…。
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