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2011年9月 1日 (木)

差し伸べられる手

 電話がかかってきた。

「Tですけど…」

「あ~!M-ちゃん!」

 母の親友Dおばさんの娘M-ちゃん(私より4つ下)からの何十年ぶりかの電話。

「この前、おばさんから電話があったんだけど…なんだか いつものおばさんと様子が違ってたので、気になって。ゆうこちゃんの年賀状にも ちらっと書いてあったから、どうなのかなって思って…」って。

 今年の年賀状に 私は母の事もちょっと書いたらしい(記憶は曖昧)

 Dおばさんも 実は数年前から認知症が進行し、今は施設に入所している。

 そういう状況もあり、M-ちゃんには 色々 教えてほしいなと思ってたところだった。

 で「軽度アルツハイマーと診断されたこと」「デイサービスに行ってる事」などを話し「病気だから仕方がないと分かってるのに怒れちゃうの」と。

 するとM-ちゃんが「ゆうこちゃん、今が一番 辛い時かも」って。M姉ちゃんと同じ事を言う。

「うちの母も ゆうこちゃんとこのおばさんも しっかり者だったでしょう。だからギャップがどうしても受け入れられなくて。私も『どうしてそんな事するの!』って何度も怒ったもん」って。

「今はもう私の事も分からないし、ご飯も認識できないから食べさせないと食べない」って。

「そこまで来ちゃうと、かえって気持ちは楽になる」って。

 Dおばさんは、長男を病気で亡くしてるので、私が発病した時は、私の両親と同じくらいに心を痛めてくれた。

 入院する度に面会に来てくれて、退院後もよく家に来てくれて、お小遣いをたくさんくれて、泣いてくれて、母を励まし、私を励まし(その頃の私は 心が元気だったので、そんなに心配してくれる事に違和感があるくらいだった)て くれた人。

 若い頃のM-ちゃんは、妹気質の可愛い甘えん坊さんだった。

 でも久しぶりの電話は とっても大人になってて(そりゃそうだ、二人の子どもも居て もう40代後半なんだもんね)「ゆうこちゃん、私でできる事はするから言ってね」って。

 私のブログも知らないM-ちゃんからの突然の電話。

 ちゃんと神様が 誰かを使わしてくれるんだろうな。

 昨日はSちゃんが「ためしてガッテンで『マッサージで認知症改善』みてる?」ってメールをくれた。

 こうして気にかけてくれる人が居るって 本当にありがたい。

 新聞で「家族が認知症になると、世間から隠そうとして家族も引きこもったりする」って読んだ。

 一昔はそうだったかもしれないね。

 認知症を差別せず「皆で助け合っていこう」って時代に変わってきてるのも ありがたい事です。

 昨日は 役目を終えた弟から「これからは少しずつ僕にバトンタッチです」とメールが来た。

「バトンタッチするつもりは無いから。二人で助け合っていこうね」と返信した。

 まだまだ「介護」なんて呼べるレベルじゃない。

 目下のところは、私の「母」に対する想いが現状の母を認めたくなくて、でも病気だから仕方ないんだ認めて受け入れなきゃって葛藤が、しんどいだけなんだろうな。

 自己嫌悪に陥ったりもして、試行錯誤して、少しずつ学習して、周りの助けも借りて、母の最期の時間を優しい娘として過ごしたい。

 M-ちゃんのように「もう私の事もわからない」って時が来るかもしれないんだから、私だと認識して我儘をぶつけてくるのも 幸せな時間なのかもしれない。

 

 

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