お願いしました…
昨日、いつものように夕方 母に電話した。
デイサービスが楽しかったと嬉しそうな母の報告(いつも同じ内容)を聞いた。
…でもね。
母「もうご飯も食べたから、寝るだけ」 (いつも言う)
私「何を食べたの?」 これも 脳を刺激するのと食べた物の確認の為に、いつも聞く。
母「えっとねぇ…なんだったかな。あ! 菓子パンとどら焼きを買って来て食べたんだった。だから心配しないでね」
…ふぅ、そんなのばかり食べてるから 心配なんだよ。
これも毎度の事なのに、昨日は つい
私「そんな物ばかり食べてるねぇ…」とつぶやいてしまった。
こういうのは聞こえちゃうのよね。
母「今 りんご食べてる」
さっき「食べたからもう寝るだけ」って言ったじゃん…。
咄嗟に言い繕うのも認知症の症状の一つだって解ってる。
いつもこうやって「これも病気だから仕方ない」って 自分を納得させてきた。
でも 昨日はなんだか すっごく嫌~な気分になった。
だから自分の為に話題を変えた。
私「明日、11時に行くからね。S医院へ行くよ」
母「S医院…もうお母さん 腰はほとんど痛くないよ」
だからぁ…腰の痛みの為に行ってるんじゃないってば。アリセプト(アルツハイマーの進行を遅らせる)を貰いに行ってるんだってば。
何回 この説明したんだろう。
私「腰は良くても『物忘れの薬』を貰わないといけないからね」
母「薬はまだ残ってるから大丈夫」
残ってたらおかしいんだよ~!
11月20日で無くなってるはずなの! 日曜日に少し覗いた時も3錠ずつ残ってたから、一週間分以上 飲み忘れてるって事なんだよね…。
思わず声が大きくなってしまった。
私「20日に全部 無くなってるはずなんだよ」
母「だって一日一回飲むだけでしょう?! ちゃんとのんでる!」
母のこの「一日一回飲むだけ」ってのも毎度聞かされるんだけど。
私「一日一回飲んで 20日に飲みきるはずなの!ちゃんと私は数えてメモ書きを貼り付けてあるの!」 だんだんお互いにとげとげしくなってくる。
母「じゃあ、残りを全部 一度にのめって事!?」 なんで そんな発想になるかなぁ。
これも病気が言わせてるって解ってるのに…。
私「そんな事 言ってないでしょう。そんな事したらダメだし」
母「お母さんがのむって言ってるんだから、いいの! 明日は来なくていいよ!」ガチャン!
私、友達でも恋人でも 電話を一方的に切られた事は一度も無い。
母には ここ数年 たびたびやられている。(元々の母は そんな事をする人では無かった)
すぐにかけ直そうかと思ったけど、お互いに怒りが倍増するだけと思いいたってやめた。
台所でひとり「行かないわ!」と吐き捨ててみた。(名古屋弁なので『な』が一番高い)
もう薬だっていいわ。 どっちみち 今でも半分は飲み忘れてるんだから。数日のまなくても死ぬわけじゃないし。
そうやって夕飯の支度にとりかかった。
近頃、うちの夕飯は火曜日に豪勢になる。
翌日、母に持って行きたいから、野菜や肉・魚と ふんだんに食材を使い、2~3日保存のきく献立にする。
せっかくの料理も 明日は持って行けないな…。
そして やっぱりどうしても通院・投薬が気になる。
そこで弟桃にお願いメールした。
予想外に「承知しました」と すぐに返信が来た。(さては弟桃「ミタさん」を見てるな)
今度はミスしないように(させないように)『病院の受け付け時刻・窓口で診察も頼む事・診察待ちの間にリハビリ…』など 手順を箇条書きにしてメールしておいた。
これでも「骨の薬に日付を書いてカレンダーにはる」とか「私製の訪問記録に弟桃と通院した事を書く」とかは 省いておいたのよ。
この前「姉さんは、完璧を人にも求めるのがいけない」と責められたからね。(その時だって、私がいつもしてる全部は頼まなかったのよ…)
それで今週は 実家参りをパスしてしまいました…。
「たまには、こうして弟桃にもさせなきゃ」と開き直ってるけど、本当は自分が嫌で逃げただけだしね…。
自己嫌悪…。
いやいや、たまには いいでしょう。
一人で何もかもやろうとするな。…です。
うぅぅ 言い訳だ。
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