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2012年4月23日 (月)

手術からの日々…詳細

 今日は今までで一番 痛み(傷から坐骨神経痛へ)が少ないので、やっと手術前後の詳細を書く気になりました。

 うんポン話もさり気なく入れますので、覚悟してお読みください。

【12(木)手術当日】

 9時から準備が始まる。

 手術着も改良されてるなぁ。

 遺留針の点滴もすっと入った。立派な血管ありがとう。

 そして尿管…うんポンよりは ましだと高をくくってたら、とんでも無い事が!

 ベテラン看護師さんが入れて(けっこう気持ち悪い)「あら?」とお腹を押す。

 普通は膀胱に届いた瞬間に管をおしっこが流れるのに、何も流れて来ないらしい。

「別の所に入ってる感じしますか?」

!!! 「わかりませーん」

 走って出て行き戻って来た看護師さんの手には 新しい尿管セットが! 

 再度、気持ち悪いのを経て「あ、出た出た。よかった~ふくらませなくて」と看護師さん。

 真っすぐな尿管がなぜ抜けないか 皆様 ご存知?

 あれは管を入れてから注射器で、中のバルーンを膨らませて留めるんです。

 2本も尿管を入れられたショックの直後の うんポン。

 友達から色々アドバイスを受けてて(うんポンの経験があるわけじゃないのに)とにかく力を抜く。

 で、なんか入った。…と思ったら ちゅるっと出た!

「あ、出ちゃった?」私がちょっと力んで、せっかく入ったのを押しだしてしまったかと思って。

「アプリけーターを出しただけですよ」 お尻の周りに何やらシートかテープのような物を張り付け、これで終了。 ふぅ…。

 尿管お代わりで、うんポンどころじゃなかったわ。

 手術室にベッドで移動。

 入室すると、麻酔医師から「今日は硬膜外麻酔しませんから」

「ええ~~~!しないんですか~!」

「した方がよかった?」 …うん、あれは打つ時は怖い。でも術後の痛みは雲泥の差なんだよねぇ。

「はい…術後が楽なので」

「花桃さんの場合は、SLEがあるから、血栓ができやすいので そのリスクを避ける為にやめました」

 そう言われたら仕方ない。

 看護師さんやドクター達に「お願いします」とご挨拶もできた。

 ベッドから小さな手術用ベッドに移動。自分でずりずりって。

 

手術着を脱がされて紙を上にかけられる。どうせすぐ剥かれるんだけど。

 足元に執刀医のT先生の姿も見えた。

「お願いします。かっちょいい関節にしてください」

「はい。あまり長くなり過ぎないようにするからね」(右がすでに短いので、左があまり長くなると左右の差が大きくなりすぎる)

 口にマスクが当てられて「酸素ですから、ゆっくり大きく吸ってください」

 ああ、きっと麻酔だな。(と、いつも思う)

 早く眠ってしまいたいから、大きく吸う。

 ピーピーピーと連続していた音が 一段低くぴー・ぴー・ぴーとなる。

 心電図の音かなぁ。

 もう一回吸ったら、また低くなってぴー・・・ぴー・・・ぴー・・・。

 そして次の瞬間!

「花桃さん!起きて!終わりましたよ!目を開けて!」

 顔の周りで大勢が大声を出してる。

 目を開けようとするんだけど、眠くて眠くて開けられない。

「花桃さん!目開けてよ!」叱られ気味に言われつつ、一瞬 喉がうげっとなったような曖昧な記憶。

 これは後にR子先生の解説があった。

 気管への挿管を抜く時は、本人の意識が無いと危ないんだって。眠ってる時にやっちゃいけないんだって。

 だから必死で私を起こそうとしてくれたのね。で、無事に抜けたわけだ。

 次に気付いたのは集中治療室の中。

 予想通り 全身が痛い。 特に左股関節は痛い。右足をちょっと動かしただけでも響いて痛い。でも半分眠ってるので、時間がどんどん過ぎる。

 夫が来る。

「ありがとうね」と言いたいのに、眠くて声が出せない。

 しばらくして母と弟が来る。

 …え~来てくれたんだ~などと思うも、これまた声が出せない。

 術後の状況は 見慣れない人にはかなり衝撃的らしい。

 母は私のおでこをなでながら「こんなに悪かったんだねぇ・・・」と涙ぐむ。

 ん~どこが悪いと思ってるんだろう。

 そんな事も思える状態。

 弟が母の耳元に顔をつけて「麻酔がまだ効いてるから。心配ないから」と説明している。

 みんなが帰る。

 看護師さんが側に居てくれて、定期的に「体位を変えましょう」と。

 両足にパッドをはさんで「丸太になってくださいね」と 二人がかりで、ころんとされる。

 以前は90度横向いて、下になってる足がしびれて辛かった記憶があるけど、今回は斜めで、背中にも腰にもマットを当ててくれてた。

 でも ころんとする時は痛いよ。

 時々 目覚めて時計を見る。

 予想通り、急に吐き気がくる。すぐに伝えると、看護師さんが受け皿を持って来てくれる。

 顔だけ横向いて吐く。

 今回は4回吐いた。白い泡しか出なかったけど。

 
 

【13(金)術後1日目】

 夜が明ける。

 私の本当の戦いはこれからだ…。

 朝食が運ばれて、一口でも食べようとしたけれど、味噌汁を3匙すくっただけ。

 体を拭いてくれて、11時頃、病棟からのお迎えの看護師さんと共に4人部屋に戻る。

 集中治療室のベッドから病棟用ベッドに移るのも、昔は看護師さんがベッドをまたいで下に敷いたタオルごと「よいしょっ」と移動させてくれたけど、今はゴムのような柔らかいマットを斜めに渡して、ずりずりと自分で移動する。すごい進化だ。

 昼食と夕食は、夫が来てくれた。頑張ったけど、やっぱりほんのちょっとしか食べられなかった。

 4人部屋での術後、最初の夜が一番辛かった。

 麻酔も切れてくるし「仰向け、脚は固定」の状態がしんどい。

 数年前は これを何週間かやってたんだよねぇ。もう無理だ!

 術前から気にはなってた隣の人の 大鼾からの寝言からの歯ぎしりからの~スタートに戻って大鼾…のエンドレスを聞きながら、胸が苦しくなってくる。

 肺塞栓かも…と思って あぁ…ナースコールしちゃったわよ。

「点滴終わりました」の時しか押さない私なのに。

 体温も血圧も異常なし…とほほ。

 長い長い夜…微動だにできずに朝を待つ。

【14(土)術後2日目】

 夫が朝・昼・夜と食事の度に来てくれる。

 (ここでずっと側に居て欲しい!と思わないのが私^^)

 だって側に居てくれても痛いものは痛いんだもん。

 痛み止めの錠剤を飲む為には、口からご飯を食べないといけないから頑張って食べた。

 夜には8割食べられるようになった。

 夕方「尿管抜きますよ」と初めて対面する男性看護師さん。

 う~顔なじみのOさん(男性看護師さん)よりはいいけどさぁ…。

「え~あなたが やってくれるの?」

「恥ずかしくないようにやりますから」

 と言われたって…あぁ、53歳はもう「女性」としての特別待遇は受けられないのね。

 着替えや微妙な処置の時「女性看護師さんを呼びますか?」と言ってくれる男性看護師さんも居るんだけどなぁ。

 足の痛みで、恥ずかしいと思う余裕も無いままに抜かれた(笑

 その後、この男性看護師さんとは なんか仲良し♪

 関西のおっちゃんのノリで笑わせてくれる。

 さて…尿管が抜かれたと言う事は、次のトイレは車椅子で行くって事。

 看護師さんが持って来てくれた車椅子におそるおそる乗る。

 そりゃもう怖いし痛い。

 脱臼しないように、左足に体重を乗せないように。

 骨切り回転術をしてから16年間ずっと大事に大事にしてきた右足の久しぶりの踏ん張りよ。

 でも右足を踏ん張っても、左足が付いて来てくれない。

 なんとか乗って、部屋の真前の車椅子トイレに看護師さんと一緒に入る。

 寝巻を持ちあげてくれて、便器に座るのでまた一苦労。

 終わって車椅子に座るのも、ベッドに戻るのも いちいち大変。

 でもね、看護師さんが付いていようがいまいが 痛いのも怖いのも同じ。

「またトイレの時 呼んでくださいね」と言われたけれど、自分で用心して行く方が『看護師さんを待たせちゃ悪い』って気を遣わなくて済む。

 次は自分だけで そろ~りそろ~りと決行。

 そろそろトイレに行きたいな…よし行くぞ!と決意してから、動き出し、用を足し、ベッドに戻るまで20分かかった。

 これがね、毎回 時間短縮していくわけ。

 痛みも少しずつ薄らぐし、動きにも慣れるし、コツも掴むしね。

【15(日)術後3日目】

 時間はかかるけど、自力で車椅子に乗ってトイレに行くのは完全クリア。

 もう看護師さんも「できるもの」と認識してて「言ってくださいね」とも言ってくれない。

 朝、昼と来てくれた夫も この夜は中学の仲間との飲み会。

 初めての「ひとりで食べるもん」

 今まで夫がやってくれてた歯磨きの後始末(ベッド上で歯磨きして、うがい水はガーグルカップに吐きだす)は、してもらえないから、自分で洗面所で歯磨きするしかない。

 頑張ってみたらできた。

 この頃、トイレに向かう私を見た 隣の部屋のおばさまが

「あら?」と。

 挨拶したら「やっぱりあなたかね。見違えちゃったわ」

 …見違えちゃったって(汗

「前は颯爽と車椅子に乗ってみえたから」

「今はよれよれでしょう~」

「手術されたの?」

「はい~。また颯爽と乗れるように頑張ります」

 ほんと…体を斜めにして痛みを逃がし、きこきことおばさん漕ぎなんだもん…。


 

 ここからは、薄紙を剥ぐように、傷の痛みは薄らぎ、トイレに行くのも早くなった。

 最初の二晩は「夜中にはトイレには行けない!(音をさせずに車椅子に乗り移れないから)」と固い覚悟で、実際に9時から6時まで尿意を感じないで済んだ。

 でも三日目の夜には とうとう行った。

 そして隣のベッドのIさんからは「全然気付かなかった」と言われたから、最初の頃よりは静かに移動できるようになってるんでしょう。

 消灯前は、いつもいやな気分になる。

 また今夜も仰向けでカチカチになって眠るんだなぁ…って。

 2010年の緊急入院の時「足を自由に動かせる入院なんて久しぶり♪楽ちん楽ちん」と思ってたなぁ。ほんとにそうだわ。

 パッドを両足に挟めば横向いても良いんだけど、自分でころんとする自信が無いの。

 こんな所で脱臼したくないし。

 坐骨神経痛の痛みさえ無ければ、もっと動けるんだけどな。

 …と思ってたら、今日はあまり痛みが強く無く「あ~普通の術後はこんな感じだったよねぇ。車椅子に乗るのも どんどん上手くなってて、昨日はできなかった事ができるようになって…この感覚 久しぶり」って感じ。

 このまま神経痛が治まってくれたら、リハビリも もっと頑張れるよ。

 

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