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2013年11月14日 (木)

母との攻防

 二週間ぶりの実家詣で。

 ずっと気になっていた母の布団は 予想通り薄いままだった。

 押入れから冬布団を引っ張り出すと

「どうしてそんな物出すの! 電気アンカ入れてるからこれでいい!」

 電気アンカより冬布団が先でしょう…。

 うんうんと頷く振りだけ見せて どんどん作業を進める。

 その間中、母は文句言い通し。

 母の想いに沿わないけれど、これが母の為だからね。

 風邪ひいたら困るんだからね。

 ちゃちゃっとシーツもかけて、薄い布団を干す。

「竿拭いてないでしょう! 汚いねぇ!」

 もう拭いたよ…と雑巾を見せてアピール。

 続いてエアコンを暖房にセットする。

 このエアコンが曲者で、母は強い拒絶反応を示す。

 リモコンがダメなんだよね。

 そして以前使っていたクーラーとの区別がつかなくて

「この寒いのにクーラーなんかつけないで!」

 これもしばらく点けてれば暖かくなるから わかるでしょう…と説明無し。

 こういう時の母は どう書いて説明しても頭に入っていかないから無視するしかない。

 

 一通りの冬支度を終えて、お米を洗い炊飯器をセットして昼食。

 まだ不満げな母は「いらない」

 それなら…と、洗面所のタオルなどを交換して時間を過ごし、テーブルに食事を並べてから、再度 声をかけると

「冷めるとまずい?」 そうでもないけど『うん』と頷いたら台所へ来た。

 程良く温まった部屋…熱いお茶…チンしたおかず。

「おいしいねぇ~! こんなの初めて食べたわ」

 母はいつもこう言う(笑)

 ちょっとご機嫌が直った感じはした。

 ところが、入院を知らせてなかった私が先週、実家へ行けないから出したハガキがカップボードの前に立てかけてあったので

『これ読んだ?』と見せたら

じっと読んで「こんなのお母さん 初めて知ったわ。 ゆうこが入院してたなんて全然知らなくてごめんね~」と。

 そこから「こんな大事なハガキ、どこにあったの?」

 そこだと指差すと 「きっと弟桃が隠したんだわ。今夜 怒鳴ってやる」

 いや…隠すなら自分の部屋へ持っていくでしょう。隠す必要も無いし。

 母が読んだのを忘れたんでしょう。 …とは書けないから

『お母さんが 後でゆっくり読もうと思って、そこへ置いて忘れちゃったんじゃない?』

 一瞬はそれで納得するけど 数秒後には

「これ今日 郵便受けに入ってたの?」

『違うよ。先週の水曜日に届いてるはず』

「弟桃が隠したんだね!」

『隠すなら自分の部屋へ持って行くから、隠してないと思うよ』

「どこにあったの?」

『そこの棚の前』

「弟桃が お母さんに見つからないように そこへ置いたんだね!」

 もう説明は諦めた。

「どこにあった? 今日 届いたの?」『そこの棚・先週届いてるはず』からの無限ループで、最後は「今夜 弟桃と喧嘩だわ!」となる。

 可哀想な弟…。

 この一連の出来事は忘れてくれるように、やり取りのノートテイクは持って帰って来ました。

 弟が帰宅する頃には忘れてるといいんだけど。

 母の怒りをいなしながら昼食を終え、炊きあがったご飯を冷凍用にパック詰めしてたら、母が自分で布団をとりこんでた。

 押し入れにしまったところを見計らって、母の耳に口をつけて

「お母さん、さすが綺麗にしまうね」(これはホント。私の家より綺麗にしまってある)

「なにぃーっ!?」 もう喧嘩腰。

『お母さん、さすが綺麗にしまうね』と書くと…途端に顔がふわっと柔らかくなって

「そりゃ、80年も主婦やってきたもん」 うふふと笑って 本来の母の姿に戻った。

 魔法の言葉だわ^^

 ちなみに病院から出したハガキは

『先週から腸閉そくで入院してるけど、軽症だったので手術もしないで明日退院。ハガキが届く頃には家にいるから安心して。25年前、お母さんとこで泊まってて、明日帰るって晩に腸閉そくを起こして救急車でKMK市民病院へ行き、そのまま手術。一晩中、お母さんは一人で手術室の前で待ってて、明け方手術が終わり、夫桃が起きる頃に電話した。お母さん 本当に気丈だったよね』って内容。

 本当に母は気丈で冷静だったと思うわ。

 そんな想いをさせた母なんだもんね…大事にしなきゃ。

 魔法の言葉も利用して、母の笑顔を少しでもたくさん引き出せますように。

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