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2014年5月12日 (月)

「母の日」の母の喜び

 毎年、母の日は、実家の母と義母と夫と4人で外食する。

 プレゼントは、花と現金(笑)

 約束の時刻(先週の実家詣での際、大きく紙に書いて貼って来た)に迎えに行くと、なんと母の髪が黒い!!

 去年までは「白髪は嫌」と、ヘアカラーだけは行きたがっていたのが、最近は「もう白髪も気にならない」と言い出して放置し、半分以上白くなってきたので、私はもう全部白髪にしてしまおうと思ってたのに…。

 車に乗ると「お母さん、嬉しいわ~~~! ありがとうねぇ~~~! 夫桃さん、本当にありがとうねぇ~~」と繰り返す。

 感謝の気持ちが強いのは本来の母だし、ねじが緩んでからも、機嫌が悪くない時は、私にも感謝してくれる。

 でもこの日の母は気合いが違う。

 美容院へ自分で行って、カットとカラーまでしてるのには驚いた!

 そしてその原因は、義母に会う事。

 昔から仲が良くて、義父が亡くなってからは、二人で待ち合わせしてランチやウインドショッピングもしてたくらい。

 社交的な母は、控えめでおとなしい義母を妹のように思って大事にしてた。

 でもここ数年は、もう電話もできないし、義母に会うのは、私達が仲立ちした時だけ。

 だから『日曜日、夫桃と夫桃母さんと4人で食事に行こうね』と書いた時

「夫桃母さんも一緒!!?? 嬉しいーーーー!」と飛び上がらんばかりだったもんね。

 土曜日の夕方 恒例の電話をした時も

「今日だったね」

「違うよ」

「今から来る?」

「明日 行くよ」

「今 何時? あとどれくらいで来る?」

「今日は行かない。明日 迎えに行く」

 注:母は ほとんど聴こえないので、電話の私は大声で、短いフレーズ。伝わっていない事が多いので、言い方を変えて必死で言う。

 でも珍しく日曜の外食を覚えてた。

 義母に逢えるのが それほど嬉しかったのねぇ。

 その割に、義母を乗せて感動の再会の挨拶してから(私がノートテイク)しばらくして

「夫桃母さん、いつから居た!? さっきから乗ってた? お母さん、全然知らなかった」と私に言い、助手席の義母に

「お母さん! 挨拶もしなくてごめんねぇ~」と話し掛けてましたが…汗。

 ノートテイクを挟んで、義母との会話も弾み…。とは言っても、昔のように深い話はしなくなったなぁ。

 義母も話し甲斐が無いもんね。

母は「おかあさん、私 本当に幸せ。こんな良い旦那さんが居てくれて、ゆうこの事は何も心配してない。おかあさん、こんなゆうこをもらってくれて、ありがとうね」と泣く。

 義母も「おかあさん、それはこちらのセリフ。私達は本当に幸せだね」

 これをノートテイクしてる私って…苦笑。

 食事を終え、喫茶店に寄るだけでも「まあー! 喫茶店も連れてってくれるの? 嬉しいーーー!」と半べそ。

 母と義母と私で手を繋いで道を渡る。

 母の同じ話を 何度も笑顔で聞いてくれる義母は、今の母には唯一の友達かもしれない。(近所の人も、どんどん疎遠になってるからね…)

 先に送る義母が車を降りると、母は窓越しに手を握って

「おかあさん! 今日は本当にありがとうね! 私 本当に幸せでした。また一緒に連れてってもらおうね!」とまた泣く。

 通りすがりの若者が思わず笑ってしまうほど。

 3人になった車内(私はノートテイクや母への対応の為、母と一緒に後部座席)で、母は財布を出して小さな声で「ゆうこ、少しだけど」とお金を渡そうとする。

 運転席の夫に「おちゃーちゃ、お金をくれようとしています」と普通の声で報告しながら、大きく手を振って断る。

 数分後、また財布を出し始める。

私「おちゃーちゃ、また財布を出してます」

 この繰り返し。

 そしてだんだん暗くなる車窓を眺めながら

「お母さん、どこを走ってるか全然わからない」

 まあ、昔からいつもそうですけど。 

 それを何度も繰り返す。

 「どこへ連れて行かれるんだろう?」「知らない所で降ろされるのかしら」って不安を感じてるのかもしれないなぁ。

 いつも心のどこかに「捨てられるかも」って思ってるんじゃないかなぁ。切ない。

 でも最後の信号交差点まで来た時

「あ~やっとわかった」と 安心した模様。

 別れ際「本当にありがとうね。夫桃さんに よろしく言ってね」

 いや、自分で言ってくださいよ。そこに居るんですから(笑) さっきから すでに10回以上言ってますし。

 金曜日の夜、ふと母は何かをすごく楽しみにする事も もう無くなってるなぁ…と思ったんだけど、思いがけなく、義母と会う事が 母の最大の楽しみだったと知った。

 自分で美容院へ行くスイッチが入ったなんて すごいわ。お義母さん ありがとう!

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