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2014年6月 6日 (金)

今日の母

 今週は、できる限りホームへいくつもりで、他の予定を入れずにいた。

 でも行けば、母の心を乱し、私も帰りが辛くなる。

 行かない方がいいのかな…と迷ったけど、今日 やっぱり行って来た。

 

 実家へ寄って用事を済ませてから、ホームに到着すると「職員と一緒に買い物に出られたところです」

 2階の母の部屋で片づけをしながら待つ事に。

 着替えなどは ちゃんと収納ケースに入ってる。シーツもかかってるし、布団はきちんと脚元にたたんで置いてある。

 職員さんが書いてくれた筆談用紙を見ると またも『娘さんがもうすぐ迎えにきてくれますよ』『仕事で来られなくなったと電話がありました』のフレーズがいくつかある。

 やっぱり「帰りたい」だったんだね…。

 一通りのチェックと片づけを済ませて 母のベッドに横になって待つ。

 数分後、職員さんの声で、部屋を出ると、私を見つけた母が

「ゆうこ~~ありがとね~~~」と泣きそうな笑顔。 …可愛い。

 そして部屋に行くと 写真立てをティッシュで拭いて「これは持って行っていいよね」と。

 あぁ…私が迎えに来たと思ったんだ…。

『まだ帰らないよ』

「帰るんじゃないの?」 心底がっかりした顔の母。

そして「こんな所に お母さん 居たくない」と悲しい顔をする。

「どうして お母さん ここに居なきゃいけないの?」

 咄嗟に『弟桃が具合が悪いから、お母さんを一緒に置いておけない』と、半分 本当の事を書いた。

 そこから、弟の愚痴になり、私がそれに同調して話を被せると それを読んだ母が今度は

「お母さん 弟桃の事 そんな風に思って無いの。大事な息子だもん」と。

 はい、作戦成功~。

 そして『だから、お母さんと私で 弟桃が元気になるように祈ろうね。弟桃が元気になったら家へ帰ろうね。それまでは頑張って ここで泊まってね』と。 

 「そうだね。ゆうこ ありがとうね」と涙ぐむ母。

 そして「ゆうこ そろそろ帰らないと 道が混むよ」

 ケアマネさんと 今後の打ち合せをして

「トイレ借りるね」と 身ぶりを交えて母に伝えると

「ゆうこ 今日 泊まるの?!」と満面の笑み。

「泊まらないよ」

「泊まっていいって? じゃあ晩御飯は、お母さんの分を食べなさい」と さらに笑顔が輝く。

 そっか…私が一緒なら、ちょっとはいいんだね。

『泊まれないよ。今度 うちへ泊まってね』

 すぐに納得してくれた。

「じゃあ下まで送るわ」 …それは無理。

 手ぶりで断ると

「じゃあエレベーターまで送るね」

 ケアマネのIさんが 母の隣に行って肩を抱いてくれる。

 大柄な彼女が隣に立つと、母は本当に小さな子どもみたい。

 …と思ったら、母が私を指して「小さな体で大きな荷物持って…」と泣き顔で笑う。

 手を振り合って 私はエレベーターに繋がる扉を閉めた。

 私が入院してる時、面会に来てくれて帰る母をいつも病院の玄関まで送り、笑顔で手を振って別れたなぁ。

 火曜日とは違う別れ方だったので、気持ちは軽い。

 足取りも軽く買い物をして帰った。

 

 きっとこういう波の繰り返しだね。

 悲しい別れの日と安心な日と。

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