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2014年6月23日 (月)

母と花

 先週、母のホームへ行った時、2階の広いリビングのテーブルの一つに、薄紫色の綺麗な花が飾ってあった。

 グラジオラスみたいだけど、こんな色は見たことがない。

 ケアマネのIさんに尋ねると…

「グラジオラスです。庭の花壇に春に球根を植えたんだけど、母桃さんが見つけてくれなければ、職員は咲いてる事さえ気づきませんでした」と。

 母に聞いてみると

「する事が無いから、毎日 窓から外を見てるんだけど、花壇の花を見てたら、これがどんどん伸びて、花の重さで茎が折れそうになってたから職員さんに言ったの」

 職員さんと一緒に切りに行き、戻ってきたら、もう花に集中してしまって、誰の言葉も耳に入らなかったとIさん談。

 夢中で花を触ってたんだね。

 Iさんと私の会話は 母には届かないので、母は母で 喋り出す。

「ここに花が置いてあるだけで 嬉しくなるの」

「ここを通る度に、綺麗だねぇ~って思うの」

「あのまま茎が折れたらもったいないでしょう」

 Iさんが「母桃さんは、本当に花がお好きなんですね」

 昨年末からの『花盗人事件』を話す。

「私達も、普段 見過ごしてる花を こうして楽しませて貰えて心が豊かになります」と Iさん。

 母一人の2階フロアなら、当分は こうしてテーブルに生花を飾る事も可能ね。

 入所の時、私は 行く度に一輪ざし用の生花を買って行こうと思った。

 でも 部屋に置いても 母はもう水替えはできないなぁ…と思い至り、造花のアレンジフラワーを買った。

 他の入所者さんが来るまでは、リビングに生花を飾ってもいいなぁ。

 お洒落なタンスも入って、母の部屋は どんどん素敵になった。

 …でも 母にとっては「ちょっと泊まってる」だけ。

 

 窓の下の花壇を見て心を躍らせてるのは いじらしくて可愛い。

 花が好きでよかった…。

 ここでは花盗人の仕事はできないしね。

 

 薄紫のグラジオラスは、2本とも 母の要請で切ってしまったので、花壇に咲いてるのは 赤いグラジオラス2本と マリーゴールドがいっぱい。

 マリーゴールドには あまり興味が無いのかな。

 あれも切って 小さな花瓶にびっしり生けたら可愛いんだけど。

 少し前に実家で 私の子ども時代の写真を見つけて、2枚だけ手帳に挟んでいたのを思い出して、母とIさんに見せたら 話がまた弾んだ。

「母桃さんに初めてお会いした時は、もう『おばあさん』だったけど、この写真の母桃さんは、やっぱりお若いですね。 弟さんは 昭和の顔だけれど、ゆうこさんは違いますね~」

 おばあさんの件だけは、省いて 後は母にノートテイクした。

 洋裁も和裁も心得のある母が、私の着ているものは 全部 縫った事を自慢する。

 今度はアルバムを持って行こう。

 もちろん全部白黒写真で、ワカメちゃんカットの昭和な私も いっぱいいるから♪

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