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2014年6月13日 (金)

今日のキャンペーン☆

 ゆうべから なんだかちょっと気が重かった。

 先週の母があまりに穏やかだったので、次はまた『帰りたい泣き』かもしれないなぁ…と、良い想像ができなかった。

 ホームの入り口で施設長さんが「とっても落ちついてらっしゃいますよ」と。

 前々回もそう言われて るんるんで2階へ上がってガーンだったからなぁ…。

 2階の大型テレビの前のソファーで新聞を広げていた母は、ケアマネのIさんに「ゆうこさんがみえましたよ」と言われてもキョトンとしている。

 私が手を振ってもまだキョトン。

 え? まさか もう私を忘れちゃった!?

 次の瞬間「ゆうこぉ~~」と泣き顔で笑う。

 後で思うと、着てる服装が私チックじゃなかった。 どっかのケバイおばちゃんだと思ったんだろうなぁ…。

 11日に 2階に入所される予定だった方は キャンセルになったそうで、まだしばらく2階は母の天下です。

 そして母の部屋で「ゆうこ~ 一年ぶりくらいかねぇ。遠いのに よく来てくれたねぇ」

 はいはい。

 一ヶ月放置しようが、毎日行こうが、母は認識しないとは思ってましたよ。

 今日の母は「夫桃さんありがとう」キャンペーン。

 ホームで職員さん達がよくしてくれると話してから、決まって

「こんな所へ連れて来てくれて ゆうこ ありがとうね。 お母さんは ゆうこに感謝してるけれど、それよりももっと 夫桃さんに感謝してるの。 いくらゆうこが来ようと思っても『なんでわざわざ行くんだ。弟だっているのに』って言われたら 来られないでしょう」

 そこから夫称賛の祝詞が始まる。

 褒めすぎではあるけれど、うん、理屈としては合ってる。

 そして そういう風に想いを巡らせる事のできる母が好き。

 ケアマネIさんが 時折、覗いてくださって、普段の母の様子なども話してくれる。

 その度に「本当に ここの人達は優しくて…」 と 母が涙ぐみ、ご飯がおいしい。 知らないうちに、タオルケットが洗って干してある。 お母さんにだけ、コーヒーやお菓子をくれたりする。(それは違うけど)

 と嬉しかった事を列挙し、そして「ゆうこありがとう」からの「それよりも夫桃さんに感謝」のルーティンが始まる。

 こういうキャンペーンなら、何度でも頷いて聞くわ。

 ケアマネさんの話だと、相変わらず「帰る」つもりはあって、荷物をまとめたりはするって。(その度に、職員さんがそっと荷物を戻してくれるの)

 でも夕飯を食べる頃になると「ご馳走になっていいの? ここに泊まれるの?」と言って安心するんだって。

 うんうん、夕方になるとおにぎりやサンドイッチを買いに行ってたのが、なあんにもしなくても、ちゃんとご飯が並ぶんだもんね。ありがたいよね。

 ここに来て良かったんだよね。

 ケアマネさんからは、嬉しい提案もあった。

 以前 購入したものの、母に着ける気がなく、フィッティングもできずに放置していたデジタル補聴器を ホームで職員さんが対応できる時間帯のみ装着させてくれるって。

 私が24時間付きっきりなら「この時間帯だけ」って着けさせることもできたんだけど、週に一度の訪問で、そこまで面倒みきれなかった。

 それをホームで職員さんが対応してくださるって。

 テレビを見る数時間だけでも ちょっと聴こえると きっと楽しいはず。

 高額だったデジタル補聴器が やっと役に立つ時が来るかもしれない。

 実はこのケアマネさん、友達に顔もスタイルもそっくりで、会った日に親近感を覚えてたんだけど、会う度に 友達と向かい合ってるような気がしてきて、思わず友達のニックネームで呼び掛けそうになる。

 次の母の幸せに繋がる提案を貰い、母からは「ゆうこ そろそろ帰らないと、道が混むよ」と言われ、またも足取り軽くホームを後にしました。

 こうしてどんどん慣れていくのかなぁ。

 また波が来るのかなぁ。

 

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