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2014年7月19日 (土)

母の想い

 先々週 母の所へ行ったら、デイサービス時代の母と同じ事を言い始めた。

「ここに居る人とはお友達になれない。なるつもりもない」

「挨拶しても返事もしない」

「食事を出されると当たり前のように食べて、後片付けもしない。何さまのつもりなんだろう」

 入所時は、2階は母一人だったのが、先月後半から 人が増え、今は母を含めて4人の女性が生活してる。

 全員が『見るからに痴呆』ではない。 身なりも表情もきちんとなさってる。

 私が挨拶すれば微笑んで 社交辞令も言ってくださる方もあるけれど、職員さんとの区別がつかずに 私に用事を頼む事も…苦笑。

(入院中も 私はよく同室の年配の入院患者さんから 付き添いの人と間違われて用事を頼まれたので、そういう顔なのかな)

 その程度の症状なので、意思疎通は そこそこできそうなんだけど、母の難聴が邪魔をする。

 「挨拶しても返事もしない」は、きっと挨拶返してくださってると思うの。でも母には聴こえないのよ。

 職員さん達は 母の難聴を知ってるから「母桃さん おはようございます」と 母に解るように顔を覗きこんで大きな声でゆっくり言ってくれるけれど、入所者さんに その意識はあるはずないもんね。

 何さまのつもりも何も 入所してるんだから、上げ前据え膳でもいいのよ。

 母には生き甲斐の一つとしてお手伝いする事を勧めたけど、他の人達がする必要は無いもんね。

 他の入所者さん達は、職員さんと普通に会話もされてる。

 一緒ににんにくの皮むきをしながら談笑してるのも見た。

 母は そこには参加できないのよね…。

 職員さん達は 私のノートテイクを見て 真似て書いてくれてる。

 でも自分たちの手がいっぱいの時は、いちいち書いてられないでしょう。

 母は疎外感を感じてるんだろうな…。

 『挨拶は返してくれても、お母さんには聴こえないかもよ』と 一度は説明するけれど、同じ訴えが繰り返される度に

『職員さん達と仲良くすればいいよ』と書くしかなくなる。 本意じゃないんだけどな…。

 元々は社交的でありながら、控えめで我慢強くて 誰とでも仲良くできる人なのにな…。

 ここ2回続けて、訪問の度に 入所者さん達の悪口(それも声が大きい…)を何十回も繰り返し聞かされ、大好きな母が また崩れていく…。

 でも母は 孤独でもっと辛い。

 入所後一ヶ月は、2階には母一人で、職員さんを独り占めできてた分、更に孤独を感じるだろうな。

 これからもっと入所者さんは増えるので、母の孤独は増すばかり。

「早く家に帰りたい」も切実になってくるね…。

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