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2018年2月

2018年2月28日 (水)

燃えて来たーーー(!は付かない)

 股関節の痛みや その他の気がかりな事が重なり ずっと気持ちが晴れなかった。
オリンピックの実況中継も見る気にならず、夫が興奮しているのを醒めた気分で見ていた。
 
 
 今思えば少しずつ少しずつ受容して前を向き歩き始める準備は していたんだろうな。
 
 土曜日、ダゾーンでグランパスの開幕戦を観た。
吹田スタジアムは距離的には『行けるアウェイ』
でも 一昨年の夏に行って、スタジアムからシャトルバス乗車までの長距離徒歩に『もう二度と行かない』と思った。
 でも寿人の居るグランパスだしなぁ…と ちょっとは迷った。
調べたところ車椅子で行くには乗り換えが余分に必要なのがわかり「やっぱり行かない」と。
 不慣れなスタジアムではタクシーを拾う自信も無いし。
 
 で、ダゾーン観戦と相成り、寿人がスタメンじゃないのを知る…。
ジョー選手の加入で ちょっぴり覚悟はしてたから そんなにショックでは無かった。
 交代出場も無く試合は勝って終わった。
 
 ショックでつまらないか…と言うと そうでもなく。
試合は サッカー無知の私が見ていても スピード感があり、選手が連動し、この私が偉そうに
「上手いね」 「いいじゃん!」 「おーすごい!」と 何度も感嘆した。
 
 この感動も 私のレバーを切り替える力になってたんだろうな。
 
 そして日曜の朝刊で 70代女性の投稿を見つけた。
『20年間 頑張って働いてくれていた人工股関節の再置換手術を3月に控えて憂鬱な気分でいたが、箱根駅伝を見て元気が出た。5月には自分の足で大地を踏みしめたい(要約)』
 えーーー70代で再置換? 私 70歳になったら きっともう外出もしないから、その頃 痛くなっても再置換はしないつもりだった。
 それなのに この方は「自分の足で大地を踏みしめたい」と希望に満ちている。
 これを読んだ瞬間、私の心に最後の一滴が落ちて『プラス側』へレバーを切り替えるエンジンがかかった。
 
 ウィィ~ン…ピコーン!
 
 そうじゃん。 私も再置換すればいいんだ。
で、今はまだ足が着けないほどの痛みでは無いから 我慢できる所まで我慢して、最後は再置換がある!
 
 そう閃いたら もりもりと力が湧いて来た。
「燃えて来たぞーーー!」と声に出して、最初に思ったのは『ルヴァンカップ 広島へ行く!』
 
  Jリーグの日程が発表された時、真っ先に広島戦をチェックし、3月のルヴァンカップは『無理』と 即決断してた。
 まだ寒いし夜だし おまけに7時半キックオフでは日帰りできないし、無理無理無理。
 
 ところがプラス側にレバーが切り替わった途端、暑い時期より今じゃん・7時半開始なら宿泊にすれば帰りの新幹線に間に合うかドキドキしなくていいじゃん・平日なら新幹線もスタジアムもいつもより空いてるだろうし・何より行きなれた広島なら車椅子で効率的に行くルートもわかってる・寿人の広島との初対戦は見どころいっぱい・何よりルヴァンカップなら寿人も出るんじゃないか・ファンクラブ(まだサンフレッチェのファンクラブも継続してる)の招待券も使える…と これを行かなかったらもったいない!と思える事柄が次々と浮かぶ。
 
 急に燃え始めた私に「まずホテルをとらないと」と夫。
ホテルもすぐに予約でき、新幹線の時刻表も確認する。 あっという間の出来事。
 
 年が明けてから少しずつ力を蓄えていたんだろうとは思う。
友達の何気ない言葉や真心をキャッチできてた。 新聞の投稿欄の記事に目が留まった。その他の小さな偶然。
 これもすべて神様が導いてくれてたんだろうな。
 
  ただ…件名が「燃えて来たーーー!」でなく「燃えて来たーーー」なのは、私の心の小さな葛藤の現れ。
 日曜日にブログを書いてたら きっと「!」が付いてた。
3日過ぎたらちょっとだけ勢いが落ちた(苦笑)
 
 それでもホテル予約・新幹線指定席購入完了で もう後へは引けない。
 
 2012年に左も人工関節にしてから 最初はステッキで、そのうち 短距離ならステッキ無し(携帯はしてる)で広島へ行く度に「ああ、車椅子でよく来たなぁ…私 よく頑張ったなぁ…もう車椅子で来るのは嫌だわ」と思った。
 
 
 それがまた車椅子で行く事になろうとは…おまけに赤いユニフォームだわよ(驚)

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2018年2月20日 (火)

ここちゃんの笑顔

 先日 ここちゃんが遊びに来てくれました。
 暮れから 私の人工股関節の具合が悪いのに加え、他にもいろいろ気がかりな事があり、気の滅入る日々を過ごしている。
 「痛いよ」「不安だわ」なんでも言葉にしてきた私だけれど、日常的にネガティブな言葉を発しない方が良いと 友達から偶然言われ、まさに私の事だ!と。
 
 以後、まずは家で言わないように意識するようになった。
 そうなんだよね…私のネガティブ発言シャワーを絶えず浴びているのは夫だもん。
言ってる方はわからないけれど、言われ続けてる方には、無意識に嫌な気持ちが溜まっていくよね。
 で…「あぁ この痛み 何とかならないかな」何とかならないのを知っててもそう言いたくなる瞬間に飲み込む!
 そうやって我慢しているうちに、どんどん無口になる。
 夫は 私が心の底で苦しんでるのを知らないだろうな…と思うと 憎らしくもなる。
 そんな日々の中に訪れたここちゃんは、天使そのもの!
 無邪気に笑い、可愛いおしゃべりをし、ゲームでは必死の形相になり。
夫も私も 気づけばいっぱい笑っていた。
 

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 美容院へ行きたての おしゃれなボブヘアーに これまたお洒落なワンピース。

すっかりお姉さんだけど、幼い頃と同じ豊かな表情や手ぶり。

 この顔が見たくて、夫も私も 出先で店に入ると『ここちゃんが喜びそうなもの』を つい探してしまう。

 百均のお安いグッズでも たいそう喜んでくれるので^^

 目的外の使用法を編み出すのも ここちゃんのお得意。

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 それにしても…百均のおもちゃ 侮る事なかれ。

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 リビングで カッカと私がおしゃべりしている間、隣の和室では座卓の上に『ここちゃん建材 資材置き場』から引っ張り出した箱や緩衝材を並べて どうやらお店屋さんごっこ。

 去年から飼い始めたここちゃんちのわんちゃん、家族に可愛がられ、ここちゃんとは兄弟のような関係。

 ままごとの相手も務められるらしいけれど、日本語が話せる分、わんちゃんよりも夫の方が間に合うんじゃないかしら。

 夫が大きな声で何度も笑う。

 …久しぶりかもしれないな、こんな風に家で笑うのは。 私がずっとふさいでるからね。

 帰り時刻が近づいたら、当たり前のようにお片付けするここちゃん。

 資材は資材置き場へ、タコ糸は 私がキッチンの引き出しから出したのをちゃんと見て覚えていて 台所のテーブルへ。 もちろん鋏やサインペンは、ペン立てに。

 もぉ~~ほんと おりこうさんのここちゃん☆

 可愛く微笑みの粉を家の中にまき散らして ここちゃんは帰って行きました。

 さて、夕方、カッカからはお礼メールと共に

『エアホッケーをわんちゃんとやると言って準備中です』と。

うあぁ~~わんちゃん エアホッケーできるかなぁ…頑張れわんちゃん! と思ったら

夜には『叱られながら相手をしていたけれど、対戦相手から外された』→

『落ち込んで拗ねてます』と 可哀相な顔したわんちゃんの写真が送られてきました(笑

 

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2018年2月17日 (土)

未練

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 大好きだった「赤い靴」捨てましたーーー涙。

 イブサンローランの赤い靴は これが二代目。

 これを買ったのは、まだ股関節が悪くなる前だから もう20年以上前になる。

 股関節が悪くなってからも、踵が低いのでけっこう履いた。

 普通の人よりも歩く距離が短いから、靴はあまり傷まないんだけど、さすがに何年も履けば あちこちが傷だらけになる。

 この写真だけ見ると「まだ十分履けるじゃん」だけど、つま先の底よりの皮がめくれてるのがわかるはず。

 踵も同様にぼろぼろに剥げてる。

 道端に落ちてても誰も拾わないくらいぼっちゃくなってる。

 

 それでもずっと捨てられなかった。

 同じタイプの靴を買わない限りは捨てられない。 

初代から二代目は簡単に見つかったのに、こういうデザインは もう古いのか、なかなか巡り合えず。

…でも下駄箱に入れてあっても 傷だらけの靴は やっぱり履かない。

 数年間履かないまま、新しい靴が増えて 下駄箱に入りきらなくなってきた。

 だから意を決して捨てたよ…。

 燃えるゴミ(我が市では、革靴は燃えるゴミ)の袋に入れた時 『あぁ、この中に入れても違和感がないくらいぼろっちいわ』と思った。

 でも…でも…大好きだったんだよ~。

 この靴に一番合う花柄のワンピース(7号サイズをさらにウエスト詰めてもらった)は はるか昔に着られなくなって友達に押し付けた。

 どっちも大好きだった。

 日傘をさしてお出かけした日が鮮やかによみがえる。

 妥協して買った新しい赤い靴は、やっぱり全くの別物。

 あのデザインが欲しかったんだ・・・。 未練、未練、未練。

 だからと言って ゴミ袋から救出はしないよ。

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2018年2月 9日 (金)

甘酒を母に

 ここ数年、甘酒が静かなブームのよう。
 私はあまり好きじゃないので買った事が無かった。
 
 先日、ふと思いついて特養の母に缶入りの甘酒を買って行った。
 小さめのコーヒーカップに半分くらいを移してレンジでチン、熱すぎてもいけないので、ちょっと味見して火傷しないのを確認してからストローを入れて 母の口元へ。
 
 不思議にストローを口にするとちゃんと吸うのよねぇ。
 程よく熱い液体が母の口に吸い込まれていくのがストローを支える私の指にも伝わる。
おぉ 良い勢い。
 母も喉をごくごくと鳴らす。
 むせると困るので、ちょっとストローを外す。 ごくんとしてから、母が口を可愛く開く。
ああ、もっと頂戴って事だ。
 用心深くストローをまた母の口に。
 
 カフェオレなどを飲ませると3分の1から半分くらいしか飲まないのに、甘酒はあっという間に小さなカップを飲み干した。
 
 母は、甘酒が好きだったなぁ…。
 昔 母は酒粕を買って来て、(多分)ご飯粒を入れて小さな鍋で煮てた。父も好きだったのかもしれない。 ご飯粒を入れるのは 父の発想のような気もする。
残念ながら子どもの私は 全然好きじゃなくて、ストーブの上に甘酒の小鍋が載ってると「うぇ…今日のおやつは これか…」な感じだったと思う。
 
 母の記憶は衰えても、甘酒が好きだったのは まだ残ってたんだね。
その後、続けて缶入り甘酒を持って行き、先日は、固形の素を買ってみた。 フリーズドライの素をカップに入れてお湯を注ぐだけ。
味は同じだし、この方が鮮度が保てていいかな。
 甘い物の後には塩辛い物が欲しくなるから 小さな塩味の米煎餅をさらに小さく割って口に運ぶと これまたポリポリサクサクと良い音を立てて噛み砕く。
 そして甘酒をこくこく。
 
 うん、この組み合わせは良いわ。
 
 2年前なら「ゆうこぉ~ これ 美味しいねぇ」と言ってくれたかな。
・・・2年前だと「おいし! おいし!」だけだったかな。
 
  その日は、母のバッド交換にも立ち会った。
母の居る特養はオムツは無しで、施設が準備した伸縮性の高いパンツをはいて 支援員さんがパッドを交換してくれる。
 慣れた手つきで汚物を処理し清拭してくれる。
 本当にありがとう。
 
  その時 母の膝が曲がらなくなっている事に気づく。
それまでは、寝てる時や車椅子やソファーに座ってる時 母はいつも膝をきゅっとくっつけてて『お上品だこと』と 娘は呑気に思っていた。
 そしたらね…「膝の拘縮が始まってるんですよねぇ…仰向けに寝てる時 無理して伸ばせば伸びなくは無いんですけど」と支援員さん。
 そっと足を伸ばしてみたら・・・完全には伸びなかった。
 
 私も股関節の手術後、動きを規制されてるので、動かし始めた時は 手術とは無関係な関節が固まってて動かすと痛かった。
 
 ああ、母はずっと寝てるか座ってるか…だったから、膝の関節も固まってしまったんだなぁ…。
 
 認知症が始まりかけた頃でさえ「歩かないとボケるから」「歩かないと足腰が弱るから」「今日は40分歩いて来た」と 近所の散歩を欠かさなかった母だったのに…。
 
 手指のマッサージだけじゃなく、次からは膝を温めて動かしてやらないと。
 
 …自分の股関節が思うようにならないのに 母の心配ができるなら、私もまだ大丈夫かな。

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