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2018年3月20日 (火)

車椅子でお出かけ

 
 2012年に左股関節も人工関節に置換し、2013年くらいから広島へも杖で行けるように。
 
 その後、スタジアム内の短時間なら…友達と待ち合わせる飲食店街だけなら…杖も無しで。(折り畳み杖は携帯)
 
 その頃「ああ、以前は車椅子で来てたよねぇ…よく来られたなぁ…あんな面倒臭い事 もう無理だわ」と思った。
 
 その面倒臭い事を またしたんだよね…苦笑。
 
 単身車椅子での広島訪問は、着替えなどを入れたバッグが膝の上に収まらなければいけない。
 車椅子の後ろに提げる方法も工夫はしてあるけれど、あまりに後ろが重いと重心が後ろになって危険だし、荷物がタイヤに触れないようにするには、結局 荷物の幅は膝に収まるのと同じサイズ。
 
 杖で行ってた頃は、大きなキャリーバッグがお供で、歩きやすい替えの靴も入れて行った。(短時間のみのお洒落靴とスタジアム内を歩ける靴を履き替える)
 
 それが小さなバッグには必要最小限の物しか入れられず、広島の友達は「ひざ掛け 良かったら持って行くよ」「必要な物があったら準備しておくから言って」と。
 
 今回のように昼夜の温度差が激しい季節は、本来ならば夜の観戦用に厚手のコートを持って行きたいところだけれど、バッグに入れられないから着ていくしかない。
 昼間は暑かったぁ…。
 
 その膝上に収まるバッグも、下り坂だと転げ落ちるので ショルダーバッグ兼用のデザインを選び、長い持ち手を付けて首を通しておく。
 
 
 自動車の運転はとてつもなく下手っぴで 慎重過ぎてドンくさい私だけれど、車椅子走行となると 一気に暴走族と化す。
 入院中「病棟でこんなにスピード出して車椅子で走ってるのは、子どもと花桃さんだけです」と 看護師さんに言われた。
 
 年配の方や 車椅子初心者は『ひじ掛け椅子の腕』のような感覚で、リムのてっぺんよりもやや先(下)から回し始める。
 それだと少ししか回転できず、キコキコキコと小刻みに回さないといけない。多分 息が切れる。
 
 私は、てっぺんよりもずっと後ろ、腕が届くギリギリまで後ろのリムを掴み一気に回す。
これだと一回転で すい~っと進む。
推進力が残ってるうちに次の回転を始めるので どんどん加速して、さほど力を入れなくても きゅい~んと走る事になる。
 
 歩くよりも断然早いし、長時間走行してても そんなに疲れない。(翌日、腕が筋肉痛になる事はある)
 
 地元の病院や市役所などは、車椅子ユーザーには便利にできている。
でも、公共交通機関を利用して一人で移動となると やっぱり色々 面倒な事が出て来る。
 
 列車の乗降も 昔は駅員さんに言って介助してもらってた。
でも それだとスロープの準備をしてもらい、列車が到着するまで一緒に居てもらい、もちろん押して乗せてもらい…なんだかすごく大事なのよね。 
 降りる駅でも駅員さんがスロープ持って待機してくれてたし。
 
 で、ある時から 列車が到着したら車椅子を降り、荷物を車椅子に載せて 自分で列車に乗せるように。 ベビーカーと同じような事よね。
 ホームと列車の隙間がちょっと怖いけど、これは杖でキャリーバッグを持って乗降する時も 実は難関。
 周りの人の迷惑にならないように素早く杖を使って乗降するよりも 車椅子を押してた方が『障碍があるんで』の免罪符になるような気がする。
 駅員さんを拘束しないで済むのは ストレス軽減。
 先週の広島行では、地元JRの乗降で「良かったら押しましょうか」「車椅子載せましょうか」と言ってくれる見知らぬ人も居て、周りは温かく いざとなったら誰かに助けを求めればいいと思った。
 
 そうそう これも車椅子ユーザーあるあるだろうけど、厚手の服の袖口は タイヤに擦れて汚れるので、袖カバーも装着。
 長い下り坂は、リムを握ってブレーキをかけ続けないといけないので、滑り止めのついた手袋も必須。
 これらフル装備で、私の車椅子「ぴっちぃ号」は快適な走りをしてくれる。
 地元の友達やボランティアでご一緒するお姉さま達、広島の友達も 私の車椅子には慣れていて 過剰な気遣いをしない。
「手伝える事があったら言ってね」が 一番 助かる。
 スロープが見つからず 数段の階段を私は手すりを掴んで上り、友達が車椅子だけを担いで上げてくれた事もある。
 
 初めて見る人は『車椅子だから押してあげなきゃ』となり、実は 私は人に押してもらうのが怖い。
 必要な時だけ助けてもらえるのは本当にありがたい。
 基本的には「長い上り坂だけ押してください」なの^^
 後は、手動の観音開きの扉も自分で開けて体を入れてすり抜ける。
ただ…このすり抜け技術に関しては 加齢のせいか ちょっと苦手になってきた。
だから近くに人が居たら開けてもらう事にした。
 
 小さなエレベーターに乗り込む時も 上手く車椅子を切り返しして、隅っこに収まる。
先週 駅のエレベーターでそれをしたら 一緒に乗ったマダムが「まあ!お上手ねぇ! あ、ごめんなさい。失礼だったかしら」と。
「いいえ、光栄です」笑
 
 これが自動車だと 広い駐車スペースでも 何度も何度も切り返さないと停められないのだけれど…苦笑。
 
 2015年秋 中心性漿液性脈絡網膜症を発症してからは、目の焦点が合いにくく 歪みや暗さ眩しさにも苦労するようになった。
 ステッキで歩くと、地面の位置が急に近づいたりする。 人混みの中を歩く時も怖い。 転倒したら即骨折だから 転ばないように注意して。
すごく集中してて 無意識にすごく疲労してたんだと思う。
 その頃から、広島へ行っても前日練習の見学だけしたら『ホテルへ帰って寝たい!』だった。
 
 今回は、久しぶりだったのに、さほど疲労感も無かった。
これは車椅子で転倒の心配が無いのが大きいんだろうね。
 
 車椅子の面倒な事とステッキの面倒な事と ちょっと格好つけてステッキも無しの快適さと転倒のリスクと 色んな事を秤にかけると…今は「遠出する時は車椅子」がベストだなぁ。
 
 
 

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