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2019年9月 4日 (水)

おかあさん・・・

 毎週火曜日、もう母の居る特養へ行かなくていいんだ・・・と思う。

スーパーでは、毎週 母に買って行ったミニあんパンを見て もうこれも買わないんだ・・・と思う。

 撮りためた母の写真を時々 見る。

ちゃんと目を開けた最後の写真は 今年の4月20日だったなぁ。

 

 その後は 眠ってる写真ばかり・・・と思ってたけれど、眠ってるんじゃなくて しんどくて目を閉じてただけかもと 近頃 思う。

私も体に異変が起きて休日救急診療を受診する時 ドクターの質問に必死で答える以外は目を閉じてるもんね。

点滴などで少し回復してくると 目を開けて周りを見る余裕ができてくる。

 母は ずっとしんどかったんだろうなぁ。

 

 目を閉じた母も 時に綺麗な顔をしていて、そんな時は色んな角度から撮影した。

息を引き取った時、最初の写真が一番いい表情だった。

 

 母が亡くなって 寂しいとか悲しいとかは思わない。 

母が見せてくれた穏やかで幸せな臨終の姿は、私が抱いている死生観を裏切らなかった。

それまでギュッと結んでいた唇がうっすら開かれ、目も薄目を開けて周りを見ているようで、半眼半口って これなんだと感動したっけ。

私は死ぬのが怖くない。 母の最期を見送って その気持ちは更に強くなった。

 

 母は、最後まで私に安心を与えてくれたんだね。

きっと本人の体は ずっと辛かっただろうに。

 

 たくさんの母の写真を眺めていると、亡くなった直後の写真に比べて、他の写真は みんな眉間にしわがあるのが分かる。

やっぱり母はずっとしんどかったんだね。

 息をひきとって、それまでの苦痛から解放されたんだね。

ほわぁ~っとした顔。

 

 グループホーム入所時代、ホームではヤクルトを配達してもらっていた。

それまでヤクルトを飲む習慣の無かった母も喜んで飲んでいた。

特養へ転居した時、ヤクルト配達のシステムが無かったので、私が毎週 届ける事に。

10本セットを買って行くと、先週の残りが3本ある。 最初の頃は次回は5本買って帳尻を合わせていたけれど、途中から新しい10本を置いて、残っていたのは私が持ち帰る事にした。

 私にもヤクルトを飲む習慣は無く 持ち帰ったら自分で飲むしかないなぁ・・・と 無理矢理飲んでいた。

ところがね・・・だんだん美味しくなってきたのよねぇ。

 今では お風呂上がりのヤクルトが楽しみに。

この頃 スーパーで買い物をする時、自分用のヤクルトを買っています^^

 

 毎晩 ヤクルトを飲みながら「おかあさん・・・」と 心で小さく呼んでみる。

愛しさと切なさが胸にひろがる。

 

 そうそう、母のヤクルト・・・2018年年明け、母のユニットでインフルエンザが蔓延した。 支援員さんも罹患。 利用者さんも10人中7人が感染した。

 無事だった3人の中に母も居て 支援員さんが「ヤクルトのお陰かもしれないですねぇ」と言ってたなぁ。

 

 

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