知らないよねぇ…
先日、長久手にある『シンシアの丘(介助犬訓練センター)』の見学会に行った。
見学者が集合した部屋で 訓練士や介助犬ユーザーの話を聞く時間。
40代の介助犬ユーザーの男性は、車椅子ユーザーながら サーフィンもする日焼けしたスポーティな人。
「身障者駐車場に止めると白い目で見られる事がある(上半身しか見えないから)」との話に会場が和む。
私はというと・・・彼と、もう一人 見学者の中に居た車椅子ユーザーの男性(おそらく介助犬を利用する予定)の車椅子が気になって気になって(笑
その日は、長距離を歩かなくても良いので 私は車椅子ではなく杖での参加。
見学者の男性の事は後ろから好きなだけ眺められるので、めちゃくちゃかっちょいい車椅子を凝視。押し手がついてないけど、長い上り坂はどうするんだろう? 座椅子の下に荷物を入れるネットがついてるけど、車椅子を畳む時はどうなるんだろう? おいくら万円なんだろう?
介助犬ユーザーの男性の興味深い験談は続く。
「雨の日は、(介助犬の)散歩ができないので、イオンへ行って散歩とします。介助犬をたくさんの人に知ってもらう機会でもあるので」
なるほどね! わんちゃんの散歩とPR活動なんだ。
「雨の日は、リム(車椅子の車輪と並行してついている)が濡れて車椅子を走らせるのが難しいんですよね」
思わず『うんうん!』と大きく頷く私。 車椅子見学者の彼も同様に頷いてる。
雨の中 車椅子で長距離走行する機会は滅多にない私だけれど、今年3月、ジェフ千葉の試合観戦にフクダ電子アリーナへ行った時、不本意ながら体験する事となった。
長い下り坂を走行する時は楽だけど、リムを握ってブレーキをかけ続けると摩擦が起きて熱いし痛い。 で、いぼいぼのついた手袋を車椅子のポケットに入れてある。
あの日は、スタジアムのトイレに入った時、左手の手袋を落として気づかずに出て来てしまった。
初めてで不慣れなスタジアムを早めに出て、タクシーを呼ぶ為に移動する最中、素手の左手で掴むリムが雨で滑って滑って(涙)
右手と力が均等にならないので真っ直ぐ進まないし。 素手の左手に無理やり力を加えると 結婚指輪の存在までが痛みを生む。
こういう事は 経験者しか知らないよねぇ。
以前、新幹線ホームの待合室の中から 売店を見るともなく見ていると、杖をついた女性が買い物に来た。私よりうんと背が高く足も長い。
杖歩行する時の私がいつもするように、杖を立てかけて支払いを済ませたその時、杖が倒れた。
「あ!」と思わず声が出てしまう私。
案の定、かの女性は片足を後ろに真っ直ぐ伸ばして上げて(女性ゴルファーがカップの中のボールを拾いあげる時に似てる)杖を拾おうとしてる。屈めないのよね。
足が長いから地面までが遠い。 あぁ~~誰か拾ってあげて~~~! 私が車椅子で駆け寄っても、車椅子に座ってると 地面に落ちたものは拾えないのよ~~泣。
何とか拾い上げた女性を見て ホッとする。
倒れた杖が拾えないなんて 普通は知らないよね。
数年前、一緒にカラオケに行ってレジに立てかけた杖が倒れた時、ちょこちょこちょこっと回り込んで かいがいしく杖を拾ってくれた2歳児が居たなぁ。
カッカとの雑談の中で「杖が倒れると拾うのが大変なの」と言ってるのを ちゃんと聞いていたここちゃん(笑
夫も 倒れた杖はもちろん、靴を脱がなければいけない店などでは、私が脱いだ靴を拾い上げて靴箱に入れたり、出して三和土に置くのは当たり前のようにやってくれる(ようになった…笑)
これも知らない人には『夫をしもべにしてる横着な妻』に見えるだろうね。
介助犬が居てくれたら、拾ってもらえるし、長い登坂は引っ張ってもらえるし、助かるだろうな…とは思った。
でもね・・・わんちゃんのお世話をする自信が無い。
件のユーザーの体験談の後は 質問タイムもあった。
「散歩はどれくらいする?」「訓練士にはどうやればなれる?」「排泄はどうやってさせる?」介助犬に関心のある人たちの率直な質問がいくつも。
「どうやって車椅子を自動車に載せるのか」は、さすがに聞けなかったわ~。
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